青葉区版 掲載号:2020年7月30日号 エリアトップへ

福井県眼鏡協会主催の「めがねよ、ありがとう作文」で優秀賞を受賞した 大石 さち子さん たちばな台在住

掲載号:2020年7月30日号

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書くことが私の自己表現

 ○…「文章を書くのは好きだけど、口ベタで。書き方はお任せしますね」。温和な口調で、言葉を確かめながら丁寧に語る姿が印象的だ。優秀賞を受賞した「めがねよ、ありがとう作文」には亡き父親との思い出を綴った。「小さい頃に伊達メガネをかけてよく遊んでくれた父。晩年は脳梗塞の後遺症で苦しんだけれど、『またメガネかけて一緒に鶴見川を散歩しようね』って話していたことを書きました」。心温まるエピソードが審査員の心を打った。

 ○…小さい頃から書くことが好きだったが、本格的に執筆を始めたのは20代後半に再就職した官庁の外郭団体。公務員向けの広報誌の編集に携わり、そのやりがいに触れた。その後、家族の介護で退職したがフリーライターとして活動。環境問題や養護施設で暮らす子どもの実情を取材し、婦人公論の投稿で入選したほか、毎日小学生新聞の連載も担当した。

 ○…2011年からは読売新聞地域版のタウンリポーターとして地域密着の取材に注力。そのきっかけは43年前の米軍機墜落事件だった。炎上し墜落していく米軍機を間近に見た体験から身の回りで起きたことを伝える大切さに気付き「ずっと地元のことを書いていきたいと思っていた」。リポーターは今年3月までの約10年、区内で児童にわら細工の伝統文化を伝える表具師や児童養護施設で散髪ボランティアする人など、市井の人々の取材にこだわってきた。「青葉区には地域のために尽力する人が沢山いる。そんな素晴らしい方々を紹介できたのが喜び」と優しく微笑む。

 ○…たちばな台に住んで43年。母親の介護を続けながら今後も執筆は続けたいと語る。「書くことが私の自己表現。これからもいろいろな人と出会い、伝えていけたら」

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