東日本大震災の医療ボランティアとして100回以上、現地に通っている 岩井 亮さん 上谷本町在勤(医師) 52歳
元気に楽しく朗らかに
○…東日本大震災直後の5月から3カ月間、被災地の避難所で医療支援に従事した。医師として被災地と関わり続けたいと、2012年5月から定期的に気仙沼市の仮設住宅に通い、健康相談や血圧測定などを実施。整体師やギタリストなどさまざまな人と幅の広い支援を行っている。
○…医師を志したのは高校生の時。当時「登山家になってエベレスト登頂を果たしたい」と夢を抱き、ワンダーフォーゲル部で鍛錬を重ねていた。しかし、2年の時に突然、自然気胸に。強い痛みに襲われたが、病院で処置をしてもらうと驚くほど簡単に痛みが治まった。「この時に『医者っていいな』と思った。それまでは医者のことを胡散臭いと思っていたんだけど」
○…阪神・淡路大震災の時にニュースで目にした映像に衝撃を受け、初めて震災ボランティアに参加。この時から「できることがあるなら何かしたい」との思いを強くしたという。東日本大震災では、今春で現地入り回数が100回を超えた。この経験から実感した最も大切なことは”被災者との信頼関係”だ。「相手が求めていることを良い形で差し出す。そのためには『できることがあればさせて頂く』というスタンスが大切」と意識しながら取り組んできた。現在の活動も、自身を現地コーディネーターの「手駒」と捉え「現地の人にもういいと言われるまで続けていく。やりたいことをやっているから苦ではない」と話す。
○…14年前、みたけ台に「いわい整形外科・ペインクリニック」を開院。医師を目指すきっかけとなった「痛み」をとる専門医として日々患者と向き合う。「痛みは身体の異常を教えてくれる信号、体の声」。医師として相手の要求になるべく応え、嗜好品の禁止など嫌がることはしないというスタンスを貫く。モットーは「元気に楽しく朗らかに生きる」。その実現に向けて、青葉でも被災地でも、患者に寄り添っていく。
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