神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
青葉区版 公開:2016年6月23日 エリアトップへ

新荏田連合自治会会長に就任した 佐藤 時男さん 荏田町在住 75歳

公開:2016年6月23日

  • LINE
  • hatena

いつか故郷になるから

 ○…自治会活動を長年続け、今年新荏田連合自治会の会長に就任した。「新荏田は他の場所から移り住んだ人が多いエリア。地域行事のほか、コーラスやヨガなどのサークル活動も活発で、まとまりやすい」と、まちの雰囲気を語る。一方で「自治会の担い手はどこも高齢になっている」と話し、「工夫しながら、若い世代にも地域行事に参加してもらえれば」と前を向く。

 ○…荏田町に来たのは、まだ山や田んぼ、農道が広がっていた44年前。「当時は田んぼでドジョウが獲れてね」と懐かしむ。家の前に主要道路ができる計画が発表されたのは、引っ越しの直後だった。「『なぜ突然』という思いで、近隣住民と市庁舎に行って交渉を重ねてね」と当時を振り返る。「でもあれが新荏田エリアの住民たちが団結した、初めての経験だった。今思うとそれが良かったんだね」

 ○…最上川の流れる、山形県朝日町出身。「さくらんぼやリンゴ、自然、何もかもよいところ」というほど、故郷は大切な存在だ。友だちと川に潜って遊んだ傍ら見てきたのは、地域活動に熱心に取り組む母親の姿。それが染みついているからか、就職した鉄道会社で車掌、運転手、管理職と職務も広がり、忙しくなるなかでも地域活動を両立。地元への思いは会社の休暇を取ってやりくりしたほど。45歳のころには「子どもたちが大人になったとき、ここが故郷になるように」と初めて夏祭りを始めた。新興住宅地で互いに異なる故郷を持つ住民同士、次世代や自分たちのためにも故郷づくりがしたかった。

 ○…それから約30年。祭りの日には、大人になって荏田町を離れた世代が自分の子を連れて戻ってくる光景を見るように。「それを見るとやってよかったなって」。多忙ながらも妻と娘と暮らす穏やかな現在。子どもたちの故郷づくりへの思いは今も変わらない。「いつか故郷の思い出がよみがえる日が来る。少しでもその記憶を刻んでもらえれば」

青葉区版の人物風土記最新6

山下 侑哉さん

第7回介護施設AWARD2023 で大賞を受賞したスタジオ&カフェBALENAで施設長を務める

山下 侑哉さん

宮前区在住 31歳

4月25日

宇多(うだ) 範泰さん

4月1日付で青葉消防署長に着任した

宇多(うだ) 範泰さん

旭区在住 53歳

4月18日

加藤 良次さん

4月に横浜美術大学の新学長に就任した

加藤 良次さん

青葉区在勤 66歳

4月11日

鎌田 純さん

3月19日付で青葉警察署の署長に着任した

鎌田 純さん

市ケ尾町在住 58歳

4月4日

桑名 俊二さん

学校歯科医を45年間務め、このほど定年となる

桑名 俊二さん

美しが丘在住 75歳

3月28日

山本 章さん

3月20日で設立1周年を迎える社会福祉法人「あおばの実」の理事長を務める

山本 章さん

桂台在住 78歳

3月14日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月25日0:00更新

  • 1月1日0:00更新

  • 10月19日0:00更新

青葉区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

  • 目のお悩みQ&A

    コラム㊻専門医が分かりやすく解説

    目のお悩みQ&A

    『白内障の手術は両眼を1日でできますか?』

    4月25日

  • 幸福と訳すな!ウェルビーイング

    コラム「学校と社会をつなぎ直す」㉜

    幸福と訳すな!ウェルビーイング

    桐蔭学園理事長 溝上慎一

    4月25日

  • 教えて!職人さん

    教えて!職人さん

    vol.10 専門店の「ニセモノ」にご注意を!

    4月25日

青葉区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月27日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook