協同労働協会オイチ主催の起業家ビジネスプラン発表会で6月、グランプリを受賞した 栢森(かやもり) 聡さん 美しが丘西在住 63歳
サイエンスで地域と繋がる
○…一昨年の4月、緊急事態宣言発令の日に清掃・衛生管理コンサルタントの開業届を出した。開業目前で参加したビジネスアワードでは審査員に「一般消費者を対象にお金を稼ぐのは簡単じゃない」との指摘も。2度目の挑戦となった今回はその経験を胸に駆け抜けた2年間と、今後の展望を堂々とプレゼン。課題の克服も評価され念願のグランプリに輝いた。「審査員の皆さんから応援メッセージをいただき、やったぞという満足感が込み上げた」
○…高校時代からサイエンス一筋。サラリーマン時代は洗剤や薬剤の研究に携わった。「サイエンスは化学を土台にした思考の世界。例えば、洗剤をどういう条件で使ったら、きれいになるかだけでなく安全や環境にも配慮できるか体系化したりね」と目を細める。57歳の頃、「今まで企業に貢献してきたけど次は経験を生かして社会に貢献したい」と定年後の起業を決意。先に個人事業主をしていた妻と地域のビジネスコミュニティ「まちなかbizあおば」へ入って準備を進めた。
○…静岡県で育ち、名古屋市で就職。40代で関内の企業への転職を機に「地下鉄の始発だし」と、あざみ野へ。今は美しが丘西に妻と子どもと暮らす。「20年も住んでいれば、ここもすっかり地元です」と笑顔。定年退職者でなる山内地区センターのボーイズクラブや、保木公園愛護会と地域活動にも精を出す。
○…起業して2年。清掃関係の雑誌での連載や、地域で行った手洗いや消毒に関する講座、企業向けの清掃Webセミナーなど、社会貢献ができていることを実感する。今後の目標は、「雇用を創出し、社会や地域にとって大切な企業だと認められること」。昔から心がけるのは「有言実行」。強い意志で臨む。
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