4月1日付で港北図書館長に就任した 冨田 育子さん 鶴見区在住 57歳
「お世話になったこの地で」
○...これまで税務課や教育委員会で勤務したほか、昨年度までは中区課長補佐を務めていた。港北区は初の着任ながら、縁は深い。社会人になって初めての一人暮らしを経験し、二人の子どもの子育てに奮闘した思い出の地だ。異動を知ったときは「まさか」と驚いた。「お世話になった場所で仕事ができて光栄です」と目を細め、図書館長としてのこれからに思いを巡らせる。
○...「公園で遊んだり、イベントを見に行ったり。この図書館にも、子どもを連れてよく通いましたよ」と懐かしむ。港北区の印象は「懐が深い街」。昔からの住民も、新しい住民も、みんなを受け入れるようなあたたかい地域性を肌で感じた。「特に子育ては、地域の方や支援制度に本当に助けられた。違う立場でまた関われることが嬉しい」とほほ笑む。
○...広島県福山市出身。中学ではソフトボール、大学では競技スキーを経験し、今でも体を動かすことを趣味にしている。たまに、バッティングセンターに足を運ぶこともあるそう。動物と自然が好きで、自宅ではカメを飼い、薔薇を育てている。「広島も横浜も薔薇が有名なのが共通点。だから、育てるなら薔薇かなと思って」
○...子育てをきっかけに「地域に密着して働きたい」という思いを抱き、民間企業から公務員に転職した。以来、仕事を通して地域の様々な団体の熱意を感じてきた。「公務員として、街を良くしたいという皆さんの思いを大事にしたい」と力強く語る。思い描く理想の図書館は、「来ることで、感性を豊かにするような経験ができたり、誰かとつながったりできる場所」。サポートしてもらった場所で、今度はサポートする側として、区民に望まれる図書館の運営に努めていく。
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