神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
港北区版 公開:2016年9月15日 エリアトップへ

横浜市内鉄道駅 ホームドア設置は3割 障害者団体、要望書を市へ

社会

公開:2016年9月15日

  • LINE
  • hatena

 東京メトロ銀座線「青山一丁目駅」で8月15日に発生した、視覚障害者の転落死亡事故を受け、横浜市内でも障害者団体などからホームドア設置の声が上がっている。横浜市内にある鉄道駅は138(鉄道会社別)で、ホームドアが設置されているのは44(9月5日現在)。設置率は31・9%にとどまっている。

 「青山一丁目駅」で発生した事故では、盲導犬を連れた男性がホームから転落し、電車にはねられ死亡している。柱が点字ブロックの一部に掛かっていたことが、男性の歩行の妨げとなったとみられている。「また、事故が起こってしまった。ホームドアが設置されていれば防げた」とNPO法人横浜市視覚障害者福祉協会の大橋由昌副会長は話している。

 今回の事故を受け、同協会は横浜市や関係する市議のほか、鉄道各社に要望書を提出。また、市健康福祉局を訪れ、「ホームドアの早期設置」「駅員の視覚障害者への誘導・声掛けの再研修」などの訴えも行った。大橋副会長は「ホームドアの整備は大事なことだが、すぐには進まない。整備以前に危ない時に周りの人が声を掛けてくれる風土づくりが大切。そのような啓発活動にも力を入れていきたい」と思いを話す。

設置に「1駅4億円」

 市内の鉄道路線で全駅にホームドアが設置されているのは、市営地下鉄ブルーライン・グリーンラインのみ。そのほかの路線での設置は現状、相鉄線「横浜駅」(一部)、東急目黒線「日吉駅」・東横線「大倉山駅」・同「菊名駅」(下り)・同「横浜駅」(みなとみらい線と共用)だけとなっている。設置に向け大きなハードルになっているのは費用面だ。「駅にもよるが、ホームドアだけで1駅4億円前後掛かる」と市都市整備局担当者は話す。ホームの補強が必要な場合はさらに工事費が掛かる。また、路線の相互乗り入れなどにより、種類の違う車両に対応する技術面も課題となる。

 そんななか、ホームドア設置に向け、大きく動き出しているのは東急電鉄だ。2020年までに、「東横線」「田園都市線」のほか、都内を走る「大井町線」の全駅に設置を予定しているという。そのほかの鉄道各社でも、設置や設置に向けた実証実験の取り組みが始まっている。

港北区版のトップニュース最新6

「ふるさと」感じる街

港北区運営方針

「ふるさと」感じる街

区民と共にあゆむ区政

5月23日

耐震適合率は7割

横浜市主要水道管

耐震適合率は7割

国の調査、全国平均超え

5月23日

42年ぶり 県の頂点に

武相高校硬式野球部

42年ぶり 県の頂点に

「雑草軍団」関東へ臨む

5月16日

家庭との連絡法を統一

横浜市立学校

家庭との連絡法を統一

アプリ活用で新システム

5月16日

DX対応でサイト新設

地域子育て支援拠点

DX対応でサイト新設

6月開始のアプリと連携も

5月9日

文科大臣表彰を受賞

北綱島特別支援学校

文科大臣表彰を受賞

五感で“読む”読書実践

5月9日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月20日0:00更新

  • 2月18日0:00更新

  • 6月25日0:00更新

港北区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月23日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook