ボランティアが育てる棋士 まちづくり拠点で教室 県大会優勝チームも
旧東海道戸塚宿まちづくり拠点(矢部町)で、昨年1月からボランティアが子ども向けの将棋教室を開いている。この教室に通う児童らが昨年12月26日に開催された「県小中学校将棋大会」に出場し、初級の部で優勝した。
夕方になると近隣の小学校に通う児童が徐々に集まり、子どもの話し声で賑やかになる同拠点=写真左。「子どもたちに将棋を教えてくれないか」と、同拠点の青山勉(まなぶ)運営委員長(63)=戸塚町=がアマチュア六段の棋士・榊原伊織(いおり)さん(55)=磯子区=に依頼したことから教室は始まった。
生徒は開講当初2人だけだったが、学校帰りに友人を連れてくる児童が増え、現在は4歳〜小学6年生まで26人が通っている。「将棋を始めてから集中できる時間が長くなったように感じる」と保護者からの評判も上々。日曜日になると、将棋を指す子どもで部屋は埋め尽くされてしまうという。榊原さんは「小学生名人を輩出するのが夢。集中力、暗記力、精神力を育んでいきたい」。無料で指導しているものの、指導への熱意は強い。
県大会は3人1組の団体戦で行われ、同拠点から6チームが出場。優勝したのは、都鳥広道くん(東戸塚小5年)、森拓真くん(同3年)、松尾諒人(りょうと)くん(同1年)で結成された「東戸塚小学校Dチーム」。3人とも教室に通い始めた昨秋時点では初心者だった。また、岩井拓巳くん(矢部小5年)は、チームは敗退したものの対局で全勝し表彰された。
将棋教室についての詳細は青山さん【電話】090・3225・2282へ。
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4月18日