区役所跡地 公募売却の方向決まる 条件付きで民間に 近隣商店からは困惑の声も
戸塚駅西口に建設中の公益施設に移転する戸塚区役所の跡地利用について、建物を解体し、土地を民間に公募売却する方向で進めることを戸塚区などが決めたことが分かった。今後実施する区民へのアンケートなどを基に、詳細を詰める。一方、人通りの減少を憂慮する近隣商店からは困惑の声も聞かれている。
1月23日、戸塚区役所で開かれた戸塚区議員団会議で、戸塚区や横浜市の関係局が同区選出の市議、県議に公募売却の方向で進めることを伝えた。
戸塚区役所は来春に完成する戸塚駅西口の公益施設に移転することが決まっており、同区と同市の関係局が2009年1月に跡地利用の方法について検討を開始。2010年7月には区役所跡地や旧バスセンター跡地、西口の暫定駐輪場(業務スーパー向かい)などの土地利用の方法を考える「戸塚駅西口周辺市有地活用検討会」を立ち上げた。区によると、検討中に、横浜市内部や県と国の財産部門に区役所建物と土地の利用について聞いたところ、希望がなかったことなどもあり、公募売却を選んだという。区は少子高齢化を踏まえ、利用方法の例として医療機関や高齢者向け住宅、子育て支援機能付きの建物などを挙げている。
今後は、広報よこはま戸塚区版4月号で実施する区民アンケートや6月ごろから始まる地区懇談会などで意見を聞いていく。その後、集まった意見を基に公募条件を検討し、13年度中に公募方針を決める。公募開始は14年度を予定。区役所は来年3月の移転後に解体される。区政推進課は「跡地は区民の財産。意見をよく聞いて、賑わいをつくれるよう有効に活用したい」としている。
一方で、区役所が移転することでの人通りの減少を危惧する近隣商店からは、「突然」の決定に困惑の声も聞かれた。区役所周辺の店舗が加盟する戸塚宿ほのぼの商和会の手塚康夫さん(65)は、「街を活性させる利用をと今まで区に働きかけてきたが、まさか売却することになるとは。いきなりの決定」と戸惑いを隠せなかった。
旧バスセンター跡地と暫定駐輪場については、次年度に地元代表を中心とした検討会議が設けられる。そこでまとまった意見を基に、同検討会が事業方針を検討、13年度に詳細を決める予定だ。
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4月18日