全国の小・中・高校生が研究やアート、文芸作品を発表する「第56回全国学芸サイエンスコンクール」の文芸分野で、公文国際学園の志村花梨さん(高3)、崎村青葉さん(高3)、原尾勇貴君(高1)が入賞した。
各賞は昨年12月下旬に発表され、3月に表彰式が開催された。志村さんは文芸分野小説部門・高校生の部で金賞を受賞。さらに、その他のアート分野、環境分野を含む、学芸ジャンル・高校生の部で2万1716作品の中から文部科学大臣賞にも選ばれた。応募作品は東日本大震災での原発事故を受けて書いたという小説『ふくしまのばあちゃん』。福島県の祖母の下で幼少期を過ごした小学生が主人公だ。実際に被災地には足を運んでいないため、分からないことをそのまま生かし、表現したという。「(特別賞の受賞は)予想外の展開で驚きました。今後も受験勉強の合間に書けたら」と志村さん。
崎村さんは詩部門・高校生の部で入選。作品名は『五感』。キンモクセイの香りやピアノの音などを五感を織り交ぜ、過去に好きだった「君」に触れられなかった後悔を表現した。崎村さんは「辛い記憶はしっかりと覚えているけれど、素敵な記憶は『素敵なもの』としてしか覚えていないもの。好きなものもいつかは忘れてしまうのかなと思い、書きました。受賞したことは自慢したいくらいうれしい」と喜びを語った。
原尾君の作品は『ダンボール父さん』。自身と同年代の反抗期の少年の成長を作品にし、小説部門・中学生の部で入選した。「少年の父は祖父ほどの年齢に設定したので、自分の祖父の行動を踏まえ、リアリティーを追求しました。実は勉強の時間を犠牲にして書いたものなので、入選はうれしい」と原尾君は話した。
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