全国高校囲碁大会 区内在住の谷さん 優勝 女子個人戦で姉に続き
7月23日から都内の日本棋院で行われた第37回文部科学大臣杯全国高校囲碁選手権大会の女子個人戦で、戸塚区在住の谷麻衣子さん(=写真=湘南白百合学園高等学校1年)が、優勝した。全国の強豪49人が激しい戦いを繰り広げる中、冷静さを保ち続けたことが功を奏した。
「まさか全勝できるとは思っていなかった」と谷さん。決勝戦は序盤に「無駄な手を打ち、損をした」と反省するものの、中盤から盛り返し、そのまま終盤まで優勢を保った。対局時間は約1時間30分。対戦相手が秒読みに入る中、谷さんは「焦って不利になりたくない」と強い意志で臨み、40分間以内で打ち終えて7目半勝ちを収めた。
精神面が強く左右されるという囲碁の対局。この大会では周囲から「優勝候補」と大きな期待が寄せられる中だったが、「負けるのは怖くない。普通に打てばいい」と落ち着いて試合に打ち込めたことが勝利につながったようだ。
人気だったマンガの影響で、5歳のときに2歳上の姉・結衣子さん(2011年の同大会、女子個人戦で優勝)と同時期に囲碁を始めた。教室や碁会所で腕を磨き、小学5年生から全国大会に出場するように。
「本気ではないけれど、試合に負け続けてやめたくなったことも何度かある」と谷さん。上手くいかない時期は1年間くらい続くこともあった。また、周囲の期待をプレッシャーに感じることも多かったという。
今回の全国大会は、それらを乗り越えて対局に臨んだ。「程よい緊張感で勝ち続けることが、気持ちを安定させる。自分で上手くコントロールする必要がある」とも自己分析する。
次の舞台は世界アマチュア囲碁選手権。年齢や性別を超えた、厳しさを増す大会だ。谷さんは「強豪の多い神奈川県大会でベスト8に入りたい」と意気込む。
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4月18日