環境大臣が地球温暖化防止に顕著な功績を残した個人・団体を表彰する式典が12月4日に都内で行われ、横浜市の推薦を受けて応募していた川上地区連合町内会(田中猛会長)が、地域ぐるみで省エネ活動などに取り組み対策活動実践・普及部門で受賞した。
地球温暖化防止月間にあたる12月に、環境省の主催で1998年度から始まった表彰制度。技術開発や環境教育など活動内容により分類された5部門に、今年度は自薦他薦による計204件の応募があり、そのうち45件が受賞した。
同連合に所属する前田町町内会は2008年、CO2排出量削減を目的に家庭内のエネルギー使用量を可視化する横浜市の取り組み「環境家計簿」づくりに参加。翌年には電気・ガス・水道の項目に絞り、より実用的なものに改良した「節電チャレンジシート」を独自に作成。これに前年度から大きく使用料を削減した家庭を表彰する制度も設け、市会議員や東南アジアなどからも視察団が訪れるなど高い注目を集めた。
10年には同連合に「川上地域エコ活動委員会」(高嶋威男事務局長)を立ち上げ、構成する全6自治会町内会に活動の規模を拡大。エコドライブにより車の燃費量などを競う市企画の「E1グランプリ」にも参加しているほか、流しそうめんなど同連合主催のイベントで発生したCO2排出量を専門業者に測定してもらい、これを換算した金額を北海道上川郡下川町の森林管理費にあてる「カーボンオフセット」にも取り組んでいる。
また、この活動を契機に11年には同連合と戸塚区と下川町の3者で友好協定を締結。両地区の小中学生が互いの地域を訪問しあうなど、青少年育成活動にも展開している。
田中会長は「受賞者は大手企業がほとんどで、自治会や町内会はわれわれだけだった。横浜市は一般家庭からのCO2発生量が全国的にみても多いので、各家庭も無頓着にならず温暖化防止活動に取り組むべき」と受賞の感想を述べた。
また、高嶋理事長は「地味な活動だが、続けていくことが大事。今回の受賞が、区内の他地区にも活動が広まる後押しになってくれたら」と話していた。
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