総合型スポーツクラブ 講師に現役戸塚高生 世代間交流も狙い
総合型地域スポーツクラブ「クローバースポーツクラブ」(石井徹代表)の講師に今年度、市立戸塚高校のバトン部、ダンス部員が加わった。さまざまな教室を揃え、地域でつくり上げる同団体の講師に現役高校生が就くのは初。運営側は、子どもに対する高校生の指導力と世代間の交流促進等に期待を寄せている。
総合型地域スポーツクラブとは、スポーツ基本法に基づく文部科学省推進事業として全国各地で運営されている地域が主体の団体。クローバースポーツクラブは市立汲沢小学校を拠点に、グラウンドゴルフや健康体操、バドミントン、卓球等の教室を揃え、7年前から活動を続けている。
今年度、現役高校生として初めて同団体の講師を務めることになったのは、市立戸塚高等学校のバトントワリング部とダンス部の部員。試験等で休講する場合もあるが、基本的には年度末まで、同団体が活動する毎月第2、第4土曜日に、両部どちらかの教室を開く。
高校生が子どもたちの指導役になる取組みは、同団体の事務局長、加藤邦雄さんが「高校生と地域のつながりをつくりたい」と戸塚高校にもちかけたことから始まった。バトントワリング部顧問の林美歩教諭は「児童との触れ合いを通して生徒も成長できる」と期待を込め、「そろそろ進路を考え始めるころ。保育士に興味を持つ生徒もおり、良い経験にもなるはず」と話した。
6月14日に教室を担当したのは5人のバトントワリング部員。集まった11人の児童に、単にバトンを回して見せるだけでなく、子どもたちの興味を引くよう、自己紹介や遊びも取り入れた。お姉さんのような存在の高校生にすっかり馴染んだ様子の児童らは、現役部員が披露する技に「速いよー」などと反応しながらも、真剣にバトン体験に取り組んでいた。
講師の一人、鈴木彩里さん(16)は「バトンの楽しさを知ってもらいたい。また来たい」と充実した表情を浮かべた。代表の石井さんは「高校生が講師になることで、より地域の一体感ができる。これからも明るく楽しく、地域の活性につながる活動を続けたい」と話していた。
会員は十数種類の教室に自由に参加できる。年会費は個人3000円、家族会員8000円(何人でも)、会員証発行に100円が必要。問い合わせは、石井さん$090・1432・3497へ。
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4月18日