かねてより整備が進められていた「戸塚アンダーパス」が25日午後3時に開通した=中面に関連情報。24日には開通記念式典のほか、この日に限って一般住民らがトンネルの中を歩行できるウォーキングイベントが行われ、開通を待ち望んだ1万人を超える参加者が、戸塚駅東西を結ぶ念願の地下道を一歩一歩、踏みしめるように進んだ。
「新たな歴史の幕明け」
関係者ら約90人が出席した開通記念式典の主催者あいさつで林文子横浜市長は、自身も戸塚大踏切によって交通渋滞を痛感したエピソードを交えながら、「開通して終わりではない。ここから戸塚の新たな歴史が幕を開ける」と今後の街の発展に期待を示した。来賓祝辞で戸塚区連合町内会自治会連絡会の常盤欣二会長は「これを機に『どこよりも住んで良かった』と言ってもらえる地域社会の実現に努めたい」と話した。
「東西の交流に期待」
式典に続いて行われたウォーキングイベントには、1万人を超える地域住民らが参加した。道を埋め尽くす格好で進んだ参加者は互いに写真撮影をしたり、トンネルを抜けると沿道の見物人に手を振ったりと、アンダーパスを歩くことができる唯一の機会を満喫している様子だった。
上倉田町在住の山田幸男さん(81)は「思い出に参加した。これで東と西の交流が進む」、子どもと参加した前田真沙美さん(28)は「トツカーナなどを利用するので便利になってうれしい」と話していた。また吉田町在住、横浜銀蝿の翔さん(56)は「歩きたい気持ちを我慢していたので、やっときた感じ。快適に東西を行き来できるので、街にとって絶対に良い」と力を込めた。
通常は自動車等のみ
開通したアンダーパスは、都市計画道路柏尾戸塚線のうち、戸塚町の清源院入口交差点から矢部町の矢部団地入口交差点までの全長約661mで、トンネル部分は約311m。幅員約20mの上下4車線。自動車・オートバイのみが通行できる。アンダーパス開通に伴い25日午後4時には戸塚大踏切が閉鎖されたことから、歩行者・自転車は昨年1月に完成した戸塚大踏切デッキを使用する。
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