福祉のまちづくりに関わる地域の組織・団体を対象として横浜市戸塚区社会福祉協議会(以下、区社協)が行ったヒアリング調査で、多くの組織・団体が「日ごろから地域でのつながりを大切にする」ことを活動の主眼としているという結果が出た。活動の質を向上させるための課題は、人材の確保。区社協では今後、調査結果を共有し、組織・団体間のネットワークづくりに生かす考え。
区社協による調査は、区内の福祉施設や地区社協、連合町内会、ボランティア団体など、日ごろから地域で活動を行っている組織・団体へのヒアリング形式で行われた。
回答数は98
目的は、活動の実態把握や、調査結果を「誰もが安心して心豊かに暮らすことのできる地域社会」の実現に向けた今後の活動に生かすため。区社協によると、調査結果を地域に生かす視点で、区社協が分野を超えた一定数以上の団体等を対象に調査を行ったのは「ここ数年ではなかったこと」という。
【1】地域との連携【2】地域の課題【3】地域活動の視点【4】活動の質の向上――の4項目・計11問が用意され、いずれも複数回答。調査実施期間は今年3月18日〜7月21日。約200の組織・団体にアンケートを呼びかけ、そのうち98組織・団体から回答を得た。回答者は、各組織・団体の代表者及び、活動の中心的な役割を担う人。
【地域との関わり方】に関する問では「日ごろから地域でのつながりを大切にする」(回答数72)が最も多く、「支えあいの担い手となる仲間を増やす」(同54)が続いた。【もっと積極的に取り組む必要があると思う目標】の問についても同様の回答が上位となるなど、各組織・団体が、普段、「地域のつながり」を大切にさまざまな活動をしていることが分かった。
世代により連携に差
【交流・協力している施設・団体等】では、小中学校との回答が55あったのに対し、高校・大学は12。交流・連携が途切れている世代がある実態が明らかになった。
【参加・協力した活動】の問での上位は「お祭りやイベント」(同87)、「高齢者支援に関する活動」(同61)、「障がい者支援に関する活動」(同56)。一方、【参加・協力をしたい活動】については「障がい者支援に関する活動」(同59)が最も多く、「高齢者支援に関する活動」(同57)、「お祭りやイベント」(同55)と続いた。
【地域の課題】で上位となったのは「地域住民同士の見守り・支えあい」(同53)、「孤立防止」(同46)、「災害時の支援」(同37)。【活動を続けていく上での課題】では、「人材の確保が難しい」(同46)、「活動や事業に対して周囲の関心・理解が低い」(同41)が上位に挙げられた。
区社協の担当者は「ヒアリング調査の結果を基に、情報共有によるネットワークづくりを進めていきたい。第3期計画策定中の、とつかハートプラン(戸塚区地域福祉保健計画)にも生かしていければ」と話している。
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