県営柏陽台団地に隣接する県有地、柏陽台緑地で2月28日、地域住民や県市職員ら約150人による整備作業が行われた。団地の開発に伴い約40年前、県によって遊歩道・散策地が整備されたが、その後の管理が十分に行き届いていたとは言えず、地元住民らが主体となって再整備に向け動き始めた格好だ。
作業が行われたのは、柏尾町字鍵谷1280の公園用地8802平方メートル内の遊歩道・散策地付近。中心を担ったのは、地域の回覧等による呼びかけに応じた柏尾地区連合町内会の会員らで、これに県や市の職員も参加した。
緑地に入った一行は木を切り紐で結わいたり、投棄されたゴミや落ち葉を処理したり。今回の作業は、歩ける状態ではなかったという歩道の確保を中心とし、ゴミや落ち葉等の回収量は約5tに上った。
公園整備後、市へ移管
緑地は県営柏陽台団地が開発された際、遊歩道・散策地として整備された。その後は県が公園として整備し、無償で横浜市に提供されることになっているが、時期は未定。その理由の一つに、県有地と民有地との境界が不明な部分がある点がある。これについては、まず2016年度中に境界線を明確化する予定。県ではその後、「樹木を残した公園として整備し、市に移管する」としている。
柏尾地区周辺でも自然の減少が指摘される中、地域住民にとって同緑地は貴重な場所。しかし、県による維持・管理に「行き届かない部分があった」(県担当者)ことから、地域住民が中心となり同緑地の再整備を考えるようになった。2年前には地区懇談会で議題となり、自然を残した憩いの場をつくる案や、地域住民の避難場所としても活用する声が挙がった。
地域では同様の活動を今後も年2回を目途に継続する方針。同連合町内会の齋藤純一副会長は「(作業には)学校や区の職員が協力してくれて感謝している。今後、緑地が市に移管されれば、より地域の声を反映させた活動ができるのでは」、また瀬田正一会長は「柏尾小学校が隣接しているので、児童らの体力向上の取組みにも活用できれば」と期待を寄せる。
なお、同地を所有する県の担当者は「地域主体の整備活動は非常にありがたい。今後、(この緑地が)地域にとって有効な場所になれば」と話している。
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