旧東海道神奈川宿から藤沢宿までの各宿場町に関わる活動をする市民団体らが連携し、各エリアの立体地図を製作しており、このほど戸塚宿を再現したエリアが完成した。今月末には戸塚エリアの、また10月には全エリアの立体地図が戸塚区のイベントで披露される予定となっている。
立体地図の製作を進めているのは「武相宿場連携まつり実行委員会」。各宿場町に関わる活動をしている市民団体らが「横のつながりを強化し東海道域を盛り上げよう」と昨年立ち上げた組織で、戸塚では歴史を通じた地域活性化を図る戸塚見知楽会(根岸正夫代表)が中心となっている。
立体地図を製作する話が同実行委員会で持ち上がったのは昨年末。「皆で何か形になるものを」との声がきっかけだったが、戸塚見知楽会のメンバーには「自分たちにできるのかという疑問もあった」という。
レクチャーを受け、製作が始まったのは1月中旬。月に2〜3回、1回に10〜13人が集まって戸塚区役所で作業を進めた。等高線のある明治期の地図や、古くからの街道を示した江戸時代の絵図をベースにして製作は進められた。
戸塚宿エリアは境木・戸塚・原宿の3枚で構成され、縮尺は4000分の1(高さの縮尺は2500分の1)。1枚のサイズは約60cm×約100cmとなり、神奈川宿1枚、保土ヶ谷宿1枚、藤沢宿1枚の計6枚を合わせると6mを超える。
最も大変だったのは高低差の表現。厚さ2㎜のスチレンペーパーを等高線に沿って切り、最大14枚を積み重ねた。松並木の表現にも苦心した。
ただ、苦労ばかりではなく、「子どものころ、この辺で遊んだなあ」などと雑談が始まり、手が止まることもしばしばだったという。
起伏に富む地形が一目で
見どころは、立体感のある仕上がり。場所の特定が容易にできるよう、道標も数多く設置した。根岸さんは「多くの方に見ていただくことで、郷土への愛着につながれば」と話す。
完成した戸塚宿の立体地図は、7月30日に区総合庁舎等で行われる「ウナシーなぞとき広場」で披露される。また、10月の「とつか宿場まつり」では他宿場も合わせた計6枚を展示する予定となっている。
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