舞岡柏尾地域ケアプラザ(尾形創史所長)は、シニア層の男性に地域参加を促す講座を初めて企画した。同地域に関わらず、戸塚区全域で高齢化が進むなか、孤立しがちな男性に交流の楽しさを伝える重要な取り組みとなりそうだ。
定年後の人生を支援
同ケアプラザが今回の講座「男の教室」を考案し始めたのは、昨年夏頃にさかのぼる。舞岡・柏尾両地区内に住む人たちの高齢化が進んでいることが一因となっている。
区全体でも高齢化が進んでおり、戸塚区作成の「データで見る戸塚2017」によると、町別高齢者(65歳以上)比率で35%以上となるのが、南舞岡1丁目、南舞岡4丁目、鳥が丘、俣野町、原宿3丁目、原宿4丁目。特に南部地域では25%を超える町が多く集中している。一人暮らし高齢者は区全体で1万6513人となっており、高齢者対策は、区の重要な課題の1つといえる(データは2016年9月30日現在)。
介護する側になることも
同ケアプラザでは、女性は隣近所との付き合いが活発だが、男性は仕事に多くの時間を取られ、地域に親しんでいないケースが多いと分析する。実際、過去行った講座でも女性の参加がほとんどだったという。生活支援コーディネーターを務める、小城由美さんは「もし、妻が認知症などの病気になった場合、夫が介護する側に回ることになる。そうした際、ご近所から支援してもらえる関係があるかがとても大切。交流ができるスキルを身につけてもらおうと、この企画を練ってきました」と語る。
生活に密着した内容
この講座は、定年退職した人などを主な対象者に想定。内容は、「網戸の張替え」「包丁研ぎを学ぶ」「簡単おつまみ作り」「そば打ち体験&会食」となっており、いずれも男性が興味を持ちやすく、生活に密着したものとした。習得した”技術”を自宅や地域で披露してもらい、そこから新たな交流が生まれることを期待している。講師をすべて男性とし、敷居を低くしているのも特徴だ。
小城さんは「男性は行動力があります。積極的に地域に関わってもらえたらうれしい。家にいるのはもったいない。講座を『地域デュー』のきっかけにしてもらえれば」と話し、尾形所長は「この講座で新しい仲間を作ったり、新しいチャレンジをしたりしてほしい。地域が皆さんの活躍を待っています。好評であれば、今後も継続していきたい」とする。
講座は6月9日(午前10時〜正午)、23日(午前10時〜正午)、7月7日(午後3時〜6時)、14日(午前9時半〜午後1時半)の全4回(曜日はいずれも金曜日)。対象は区内在住のおおむね50歳以上の男性で、定員12人(全回参加できる人を優先。申込み多数の場合は抽選)。参加費各回500円。
問合せ・申し込みは同地域ケアプラザ【電話】045・827・0371。
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