世界の歴史や文化を紹介する「ワールド・サロン」(大川富美子代表)は、海外事情に詳しい日本人や外国人らを講師として招き、これまでに60余国を講座内で取り上げるなど、独自の取り組みを続けている。設立20周年を迎えた現在でも、年4回、大正地区センターを拠点に講座を実施している。
講座では、主に区民を対象に外国に親しんでもらおうと、専門家を招いて食文化や民族衣装など各国の慣習をはじめ、日本との関わりなども講義している。
一方で「大統領選から見る韓国」や「カンボジアの地雷問題」といった社会情勢を踏まえたものも紹介。また、普段あまり耳にしない中央アメリカの「ニカラグア」や西アフリカの「トーゴ」、北欧の「アイスランド」なども含め、これまで60余国を取り上げた実績を持つ。
20年前に活動開始
大川代表は「このサロンは1997年、今から20年前の”生涯学習ブーム”が発端で発足した」と話す。当時、区内の生涯学習は芸術系がほとんどで一般教養を身に着ける講座が少なく、区の担当者は「国際交流を図れる講座を作りたい」と別の講座参加者に呼び掛けていたという。そこで偶然、欧米で生活していた経験を持つ大川代表が名乗りを上げ、このサロンを立ち上げることに。講座も自ら企画し「その国について詳しい日本人、または現地出身で日本語が堪能な人」を講師の基準としてきた。
だが、この条件を満たす人を探すのは容易ではなく、大川代表は馴染みの外国語協会へ当たったり、大使館を一件ずつ回ったりして講師を募った。そんな地道な活動が功を奏し、これまで迎えた講師の人数は総勢87人に上る。
大川代表は「もう10年以上受講している人もいて、やりがいを感じる。もっと色んな国を紹介できれば」と今後の抱負を語った。
なお、講座は今年も11月から来年2月まで月1回開催する。初回は11月18日(土)で、大使館の一等書記官らが南アフリカの「レソト」を紹介。問い合わせは大川代表【電話】045・851・1937。
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