精神障害者などが通所する地域活動支援センター「やまぶき工房」(舞岡町3438の1)が9月に新所屋を完成させ、新たなスタートを切っている。来秋には通所者の就労機会拡充を目指した取り組みを始める予定もあり、活動の幅が広がっている。
「やまぶき工房」は33年前、統合失調症やうつ病などの精神疾患がある人の家族などが市の助成を受ける形でスタート。「物づくり」に取組んでもらうことで通所者の回復を促そうと、本革製品の製作・販売を行ってきた。05年には工房を運営するNPO法人Green Windを設立、地域住民、近隣小学校との交流なども図ってきている。現在ほぼ毎日通所しているのは25人(登録者は45人)。午前中は本革でオブジェや財布、ブックカバーなどの製作、昼食をはさんで午後は自由作業にあてている。施設長の福島政雄さんは「一緒に作業をしていく中でメンバーの方々が深いところで共感し合っていることがわかる」と話す。
サービス拡充など図る
そんな中、施設が老朽化したことから、同所に新所屋を先月完成させた。それに伴い新たな取り組みに次々着手しており、来秋には通所者が自分のペースで作業に従事できる「就労継続支援B型事業所」への移行を予定。これにより、賃金アップなどサービス拡充が図れる可能性がある。また、施設内で「こども食堂」を開くことも決まっている。
福島施設長は「自分で働く時間を決められる事業所を目指している。今後も安全で自由に自らを表現できる場でありたい」と語る。
製品は施設、市営地下鉄ブルーライン戸塚駅構内(第1火・第3木の午前10時30分〜午後2時)などでも購入できる。
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