横浜市は、不動坂交差点への歩道橋設置に向け調整中だ。同交差点は近隣マンションの児童が柏尾小学校への通学路にしていることから、地元住民は安全確保を図りたいと、長年要望を続けていた。市は設置に向け用地取得を行っているが、工事開始時期などについては、現時点では未定としている。
不動坂交差点は、東海道、横浜新道方面に進む戸塚支線、県道瀬谷柏尾の起終点が交差・接続する区内屈指の交通量となる地点。車両が多く走行するため、歩行者が歩道を渡る際、危険が伴う。
地元町内会が長年要望
2012年に同交差点近くに大型マンションが建設され、ここに住む児童が柏尾小学校への通学路に交差点を横断することから、柏尾地区連合町内会では、市に安全確保を求めていた。こうした要望などを受け、16年2月、市道路局は同連合町内会の関係者が集まる場で、歩道橋設置を行う考えを示している。齋藤純一柏尾地区連合町内会長(当時は柏尾町内会長)は「希望がある程度かなったと思った」と振り返る。
渋滞緩和に道路拡幅
そもそも今回の歩道橋設置の動きは、1997年度からの不動坂交差点の慢性的な渋滞の解消・緩和を目指した事業が始まり。柏尾町から上矢部町まで1・1Kmの道路改良工事を行うというもので、具体的には東海道の「ポーラ」前あたりから同交差点前までを、現在の2車線から4車線に拡幅するとしている。当初は交差点を渡る歩行者の安全を考慮し、地下式立体(アンダーパス)になる計画だったが、07年度に現在の平面拡幅へ見直しがされている。
計画変更、大型マンション建設を受け、地元では交差点の安全確保は重要な課題となっていた。
市も状況を把握しており、道路拡幅と歩道橋設置に向けて用地確保などの調整を継続。道路局が昨夏行った同連合町内会への説明会でも「用地取得などの現況を話した」としている。
高齢者の利便性も重要
齋藤会長は、マンション開設後から児童の柏尾小学校までの送り届けを保護者の協力を得ながら現在に至るまで継続。下校時には柏尾小学校学援隊が見守り活動を行っている。小学校に通うマンションの児童数は年々増加しており、今年は約130人にのぼる。齋藤会長は「早急な歩道橋設置を求めたい。一方、高齢者の利便性を考え、横断歩道は残してほしい」と話している。
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