まだ食べられるのに廃棄される「食品ロス」削減に向け、戸塚駅東口の戸塚モディが「フードドライブ」の活動を始めた。家庭で使い切れない未使用食品を集め、食支援を必要とする人に寄贈する取り組みで、NPO法人フードバンク横浜と協力して継続する。
今年10月1日に「食品ロスの削減の推進に関する法律」が施行されるなど、食品ロスは社会的な課題となっている。横浜市では2018年度の一年間に約10万5000トンの食品ロスが発生したと推計されており、これは市民一人あたり約28kg、おにぎり約280個分にあたる量だという。市は「ヨコハマ3R夢プラン推進計画」で食品ロス削減を重点的な取り組みに位置付けている。
社会貢献のきっかけに
今回の戸塚モディによる取り組みは、食品ロスを引き取り福祉施設等へ提供するNPO法人フードバンク横浜と協力して実施。家庭での未使用食品を集め、ひとり親家庭や路上生活者、子ども食堂などに渡していく。
戸塚モディを運営する丸井グループでは、将来世代を見据えた環境負荷低減をビジネスモデルとして掲げている。特に同店は飲食物を多く扱うことから食品ロスに着目。市に相談したところ、同団体が紹介され取り組みが実現した。島崎一利店長は駅に近い商業施設で行う意義について「取り組みを知らなかった人に周知できる。社会貢献活動に参加するきっかけづくりになれば」と話す。
継続が重要
同法律によって定められた10月30日の「食品ロス削減の日」にあわせ、30日・31日に戸塚モディの店頭でフードドライブを初めて実施。両日で23人から147点の未使用食品が集まった。寄付に訪れた戸塚町在住の大橋奈穂子さんは「料理教室を開いており、調味料類は多めに買っているが余ることがあった。寄付により役に立つと嬉しい」と話した。同店では「継続的に実施することで地域に根付く取り組みにしてきたい」とし、11月と12月の第2土曜日にも開催を予定している(午前11時から午後4時)。
区内ではほかに、西武東戸塚店で、同NPO法人が協力するフードドライブが毎月第1日曜日に実施され、毎回30人程度が寄付するなど定着してきている。同法人の加藤安昭理事長は「継続することの重要性を感じている。戸塚モディでもまず知ってもらうことから続けたい」と話す。
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