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戸塚区版 公開:2020年1月16日 エリアトップへ

戸塚区子育て支援拠点 環境変化に対応し10年 母親のつながり生かす

社会

公開:2020年1月16日

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昨年末発行の10周年記念誌を持つ福本さん(左)と高村さん
昨年末発行の10周年記念誌を持つ福本さん(左)と高村さん

 戸塚区地域子育て支援拠点「とっとの芽」(川上町)が昨年10周年を迎え、活動をより活発にしている。10年前に母親らによって生まれたネットワークを基礎に、核家族化や女性の社会進出など激変する子育て環境に対応すべく、新たな取り組みも生み出している。

 とっとの芽は、市の「地域子育て支援拠点事業」に基づき2009年に開所。親子の居場所の提供や相談事業、情報提供などを行う。年間の総利用者数は約3万5000人。昨年3月には戸塚駅東口に新たな拠点「とっとの芽サテライト」が開所し、利用者の数はさらに増えている。

 スタッフは30人程度で、立ち上げに深く携わった母親もいる。

「望ましい拠点」へ

 「地域の母親が自ら立ち上げに関わるのは市内でも珍しかった」と話すのは、同所の福本雅美施設長だ。戸塚区は拠点づくりにあたり「望ましい拠点」を検討するメンバーを公募。連携が生まれはじめていた子育て団体や子育て中の母親ら20人が集い「戸塚区に地域子育て拠点をつくろう会」が発足した。

 当時、育児の真っ最中だった福本施設長。「地域の皆で子どもを育てる」という昔ながらの雰囲気が社会になくなっているなか「拠点の必要性を感じていた」という。

 メンバーは望ましい拠点づくりの議論を重ね、運営法人の選定基準につながる「提言書」をまとめた。その後NPO法人「子育てネットワークゆめ」(高村美智子代表)を運営主体として、とっとの芽がスタートした。

 親子に安心してもらうよう「まずは鏡をもってスタッフの笑顔の練習からはじめた」という高村代表。また区内の各ケアプラザと連携し、とっとの芽に子育て情報が集約される仕組みづくりに奔走した。「大変だったが10年を経てようやく軌道に乗ってきた」と話す。

 最近は核家族化や女性の社会進出など子育て環境の激変が顕著で、親同士のつながりがより作りづらくなっているという。「災害など万が一の際に地域のつながりは重要。職場復帰するまでの短い間に親同士が知り合ってもらうよう、働きかけている」と話す。

アプリで情報提供

 親同士のつながり創出のため進めてきたのが、スマートフォンアプリの開発だ。区内の子育てイベントが配信されたり、町名や施設名で検索できたりするなど欲しい情報にアクセスしやすくなる。(学法)岩崎学園情報科学専門学校と共同開発し、NPO法人こまちぷらす(戸塚町)も協力した。「とっとあぷり」と名付けられ1月30日からアンドロイド・アイフォーン等でダウンロードできる。高村代表は「今後も必要と思ってもらえるような場にしていきたい」と話した。

アプリの画面(イメージ)
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