2020年度の戸塚区の自主企画事業予算案が発表された。生活全般に関わる取り組みの充実を図りながら、特に重点を置いたのが「とつかハートプラン」(地域福祉保健計画)の推進。その一方で、引き続き災害に強いまちづくりを目指した施策にも注力する。
新年度の自主企画事業費は、1億439万2千円計上されており、取り組む事業を大きく5項目に分けている=表参照。
区がもっとも大きな予算を充てたのが「誰もが安心して健やかに暮らせるまちづくり」。19年度から約750万円増額している。とりわけ重点を置くのがとつかハートプラン推進事業だ。これは区民や団体、区社会福祉協議会等の協働により共に支え合い、助け合う地域社会を目指す指針のこと。16年度〜20年度にかけて行う5か年計画として進められてきたが、20年度ではこれまでの取り組みを総括しながら、次の5年につなげていく内容を盛り込んだ。一方で区民意識調査でわかった認知度への課題について、さまざまな手法でPRしていくという。
駅バリアフリー計画
新規の取り組みも数多く行う。その一つに、戸塚駅バリアフリーサイン検討事業に400万円を計上。18年度策定された「戸塚区バリアフリー基本構想」に基づき、戸塚駅周辺、中でも東口の動線がわかりづらいという指摘から、案内サインをよりわかりやすいものにする検討を進めていく。
また、災害時の口腔ケア啓発のためのリーフレットづくりや幼児の食育教室、女性と子どものための法律相談の実施なども計画。そのほか認知症高齢者等SOSネットワーク事業内のリーフレット作成や、地域包括ケアシステム構築推進事業も新しく行っていく。
出前講座で自・共助推進
防災事業も引き続き重視。18年度から試験的に実施してきた防災出前講座を本格的に始動する。マンションにおける自助や共助推進のため管理組合や自治会向けに出前講座を行い、より災害に強いまちづくりを目指す。
区の担当者は「誰もが安心して健やかに暮らせるよう関係者と協働してまちづくりを進めてきた。自然災害の脅威にも対応しつつ、将来を見据えた様々な取り組みを行う」と話した。
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