上矢部町出身の水口知保選手(20)が6月18日から行われる世界水泳選手権に初出場する。200mバタフライで自己ベストを更新し続ける若き水泳選手を応援しようと、450人分の寄せ書きが集まり、戸塚駅では横断幕が掲げられるなど、地域からの期待の声が高まっている。
水口選手は矢部町のしらかば幼稚園、鳥が丘小、領家中出身で、現在は都内で一人暮らしをしながら明治大学に在学している。昨年は東京五輪選考会で200mバタフライで決勝戦に進出したうちの一人。
今回出場するのは、ハンガリー・ブダペストで開催される「第19 回 世界選手権大会水泳競技大会(2022/ブダペスト)」。五輪に次ぐ重要な大会として知られる。3月の国際大会日本代表選手選考会で水口選手は200mバタフライで予選1位通過、決勝では2分8秒22という自己ベストで準優勝に輝き、初の日本代表に選ばれた。
水口選手はその瞬間を「素直に嬉しかった。いままでたくさんの辛い事や失敗してきた事がありますが、あの時があったからこそいまがあるんだと、これまで責めていた過去を肯定することができました」と振り返る。
応援団が設立
水口選手を応援しようと、3月には有志応援団が設立された。上矢部町の主婦・杉山江梨子団長は「ただテレビで見ているだけではなく、本人や家族を励ましたい気持ちで始めました」と話す。
5月5日には壮行会を区内で実施。地域から450人分のメッセージを集めた寄せ書きと、日の丸の旗が水口選手に手渡された。27日には、戸塚区の紹介により、市営地下鉄・戸塚駅地下改札口前に幅3・78m、縦0・6mの横断幕が掲げられた。区公式ツイッターも「#がんばれ水口選手」と投稿するなど、応援を呼び掛けた。
応援団の一人、坂本町内会の中島茂会長は「昔から知っている子で、中学の時には表彰もされた。戸塚区のスターです」と話す。杉山さんは「想像できないぐらいの厳しい世界で頑張る知保選手の姿に、いつも励まされています。私たちの誇りです。お体に気をつけて頑張ってきてください」とエールを送った。
「目指すは決勝」
現在日本選手団の一人として海外渡航中の水口選手。「日本代表として過ごしている日々は、とても濃くて充実しています」と現在の心境を語る。地域からの応援の声に対しては「とても温かく励みとなっています。皆様に良い報告をしたいと思い、日々の原動力になっています」と話した。
18日の開幕に向け、「自己ベストを更新し決勝進出をしたい。代表選考会が終わってから、世界選手権のためにやれることは全てやってきました。後は自信をつけて本番に向かうだけ」と意気込みを語った。
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