さくらプラザでモザイクアートの40回目記念展示を行う 原 恒夫さん 戸塚区戸塚町在住 84歳
個性と自由の作品追求
○…さまざまな色のタイルを専用の工具で刻み、小片を組み合わせて作るタイルモザイクアート。戸塚区内をはじめ、県内各所で指導者として活動し、さくらプラザで11日から40回目の記念展示「EAM展」を開催する。展示のタイトルは「Eternal Art Mosaic(永遠のアート・モザイク)」の頭文字から。「布や紙は長い時間が経つとボロボロになるけど、タイルは残る。そこが一番いいね」と魅力を語る。
○…学生時代は工業化学を専門に学びメーカーに就職。品質保証を担当する中で「お客様のご意見への対応も多かった。自分が直接作ったわけじゃないからモヤモヤしてね」と悩みを抱えていた時に、偶然出合ったのがモザイクアートだった。30代で入門し打ち込み始めたころ、社内の製品問題をきっかけに引責する形で退職。家族もいたが「会社での先行きも不安だったし辞める決心がついた」と転身、アートの道を進み始めた。
○…入門後3年で指導者資格を取得、翌年には戸塚区で教室を開校。「がむしゃらだったんだよ」と笑うが、勢いそのままに多数の作品出展・受賞やモザイクキットの販売、学校や地域との大型作品制作など、熱心に取り組んできた。今年、美術界の総合情報誌『美術年鑑』の作家名鑑に初めて名前が載り「やっとここまできたよ」と頬をほころばせた。
○…自宅には妻や娘と作ったタイル家具や、息子が小さい時の作品が並ぶ。アトリエにある数百種類の材料から「光を表現したくてステンドグラスやビー玉も使う」と自由な表現を追求し、宇宙をテーマにした作品をつくり続けてきた。「タイルのひとかけらは、人間の個性にも似てる。同じものは二つとないんだ」。温かい眼差しで作品を眺める。
〈神奈川県後期高齢者医療広域連合からお知らせ〉【75歳以上の方が対象】いざ、健康診査へ!今こそ自分の身体を見つめなおす時 |
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