「つながり大切に」 葛西区長就任1年 振り返りと展望
本紙では新年度にあたり、葛西光春戸塚区長(56)にインタビューを行った。葛西区長は東日本大震災発生を受け、「犯罪・防犯情報メール」の登録を呼びかけるとともに、就任1年を振り返った。区政においては、地域でのつながりづくりに重点を置く姿勢を示した。
葛西区長は、3月11日に起きた大地震における市の対応について、各地の防災拠点が機能したと評価をしつつ、「渋滞で身動きがとれなくなったことが盲点だった」と課題を挙げた。電話の不通と渋滞により情報伝達が難しかった状況を踏まえ、防犯などに関する情報がメールで送られる防犯メールの登録を呼びかけた。
区民の笑顔 励みに
区長就任から1年が経ったことに関しては、「本当に早かった」と率直な感想を話すとともに、「区にある様々な地域課題の解消に向け、区民が熱心に取り組んでいる」と区を見てきた印象を語った。区の仕事は、区民の意見の違いなどから「皆が喜ぶことは少ないのが実情」というが、3月に開通した柏尾小の新通学路や4月8日に整備が完了した「かもめ道路」の事業を挙げ、「地域の皆が協力してくれ、喜んでくれた。その姿を見られるのは何物にも代えがたい」と顔をほころばせた。
区政においては、今年度に注力する事業として、地域の自主的な課題解決への取り組みを支援する「区民力発揮促進事業」と、子育て情報のメールマガジン配信などを行う「地域子育て応援事業」などの子育て事業を挙げた。区の長期的な課題については、大踏切下のアンダーパス整備や不動坂の渋滞解消など、交通問題を挙げた。5月に着工される公益施設に関しては、「運営を工夫して、駅前を盛り上げたい」とコメント。
葛西区長は最後に区民へのメッセージとして、「(震災で)近所の助け合いが大事だと感じている時。つながりを大切に、隣の人の顔が見える地域にしていきましょう」と思いを語った。
(今回の質問と回答の詳細は次号以降に掲載します)
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
|
<PR>
4月18日