横浜ベイブルーイング株式会社(鈴木真也代表取締役)がこのほど、上矢部町の戸塚工業団地内にビール工場を設立した。チェコスタイルのビール「ベイピルスナー」を中心に、オリジナルビールを醸造。戸塚の地から「世界一のピルスナー造り」を目指す。
同工場では昨年10月に醸造を開始した。12月には「オープニングフェス」を実施。関係者や地域住民ら700人以上が来場し、ビールが振る舞われた。鈴木さんは「品質は満足いただけたと思う」と振り返る。
同社のスタートは2011年8月。関内にビアパブ「ベイブルーイングヨコハマ」(中区福富町東通2の15)を開業し、以降徐々に醸造設備を導入。翌年には免許を取得し、様々なオリジナルビールを製造してきた。
しかし、鈴木さんがずっと造りたかったというチェコスタイルのビール「ピルスナー」は、大きな設備が必要だったこともあり、店内での醸造は諦めていた。
魅力に取りつかれ
23歳の頃に醸造家を志し、市内の地ビール工場に勤めていた鈴木さん。世界のビールを飲んできた中で「一番感動した」というのが、チェコ発祥の「ボヘミアンピルスナー」だった。「1杯目よりも2杯目が美味しく、3、4杯と飲み進められる」と魅力を語る。
鈴木さんはチェコを訪問し醸造方法などを学ぶ傍ら、国内3カ所の醸造所に協力を求め、14年にはピルスナーの醸造開始にこぎつける。「ベイピルスナー」と名付けたビールは、同年行われたチェコ最大のビール審査会で、地元勢を倒し優勝。着々とノウハウを磨いていった。
一方で開業時からの夢だった自社工場の設立に向け、準備を進めてきた。そして一昨年、銀行融資などの条件をクリア。昨年の醸造開始につなげた。
夢は「世界一のピルスナー造り」だ。「今後は戸塚駅東口にも店舗を出店する予定。多くの人に魅力を知って欲しい」と話す。
クラフトビールの祭典
鈴木さんは2013年から毎年、全国のクラフトビール(小規模な醸造所で職人が作るビール)の審査会、「JAPAN BREWERS CUP」を、有志と共に開催している。一般の人も入場して楽しめる同イベントは、徐々に賛同者も増え、昨年は115種類のクラフトビールがエントリーした。
今年も1月27日(金)から29日(日)まで、横浜大さん橋ホールで行われる。入場料は500円(ビール代別途)。鈴木さんは「審査会で好評価を得たビールをその場で飲める機会。ぜひお越しださい」と呼びかける。問い合わせは同社【電話】045・443・9972へ。
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