横浜市はこのほど、戸塚駅・東戸塚駅・舞岡駅周辺のバリアフリー化を進めるため「戸塚区バリアフリー基本構想」を策定した。高齢者や障害者などだれにとっても利便性が高く、安全に利用できる環境をめざし、2023年度をめどに道路や公共施設の整備を進める。
市はこれまで市内18区の各1エリアを対象に「バリアフリー基本構想」を策定してきた。戸塚区では戸塚駅周辺を対象として、2008年5月に「基本構想」を策定。同駅周辺のバリアフリー化を進めてきた。
しかしその後、国がバリアフリー法を改正。それまで対象だった「道路」だけでなく「建築物」などにも対象を広げる必要に迫られていた。また対象を東戸塚駅・舞岡駅を含めた3駅に拡大することも目標とし、市道路局と区は検討を進めてきた。
今回の策定にあたり、市は地域住民や福祉関係団体、公共交通機関事業者、学識者、行政関係者などから構成される「区部会」を設置。子育て中の人や障害のある人とともに、駅周辺を歩きながら不便な箇所や危険をチェックする「まちあるき点検」を、昨年3月から3回にわたり実施してきた。また地域からの意見も募集。これらをふまえ今回の基本構想がまとまった。
駅や公共施設も
今回の基本構想に基づき、駅周辺道路をはじめ、駅構内、公共施設の設備がバリアフリー化されていく。戸塚駅周辺の例としては、戸塚図書館へと入るスロープを滑りにくくすることなどが挙げられている。また東戸塚周辺では、西口駅前広場の階段両側に手すりを設置することや、視覚障害者誘導用ブロックをより目立つように改修することなどが示された。舞岡駅周辺では、同駅構内のエレベーターの位置や出口を表示する「案内サイン」をよりわかりやすく改修することなどが挙げられている。
区担当者は「今回の策定にあたり、地域の方にたくさんご意見をお寄せいただいた。構想に基づき整備を進めていきたい」と話している。
今後、市をはじめ、JR東日本や県公安委員会、駅周辺の建築物の管理者など各事業者が、今回の構想に基づき、バリアフリー化を実施するための事業計画を策定する。23年度を目標に整備を行う予定だ。
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