放課後、小学生にボランティアで勉強を教える「寺子屋」を保土ケ谷区内に広めようと、区民有志が取り組みを始めている。10月から自治会館を使って実際に開校。同時に、立ち上げを考える人のための市民講座も開始した。
この取り組みは、区民が企画の運営や立ち上げ方法を学べる講座「はぐくみ塾」(区地域振興課主催)をきっかけに生まれたもので、準備を進める「寺子屋立ち上げ隊」のメンバーは、リーダーの高崇(こう・たかし)さんを始めとする4人。
高さんは会社を定年退職した後、昨年9月から星川小学校で、放課後に勉強を教える「学習広場」のボランティアに参加。「子ども達のためになるだけでなく、シニアも生きがいを感じられる良い取り組みだと感じた」という。
そこで「学校を越えた広い範囲で取り組めれば」と、ボランティア仲間や、「はぐくみ塾」で出会ったメンバーらと共に立ち上げを企画。開校にあたっては、星川2丁目町内会の志村弘会長に協力を呼びかけた。志村会長も「子ども達や地域のコミュニケーションのためにもお手伝いできれば」と考え、自治会館の解放を快く引き受けた。
10月3日からは、自治会館で初の寺子屋を開校。現在は星川小の児童を中心に約10人が参加し、宿題やブロックを使った頭の体操などに取り組んでいる。
立ち上げ準備講座も
また同日午前には、横浜市西部児童相談所で、寺子屋立ち上げのノウハウを学ぶ市民講座を開催。全5回にわたって行われるこの講座には、地元住民や教育関係者が参加している。
1回目となったこの日は、神奈川大学講師の久田邦明さんが講師を務め「子どもの居場所と大人の役割」について講演。参加者は興味深げに聞き入っていた。講座では今後、星川2丁目の寺子屋や鎌倉市での寺子屋成功例などの見学をとおし、立ち上げのノウハウなどを学ぶ予定だという。
立ち上げ隊のメンバーは「講座をきっかけに寺子屋の取り組みが区内に広がれば」と話していた。
講座に関する詳細問い合わせは、区役所・地域振興課生涯学習支援係【電話】045・334・6307へ。
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