保土ケ谷区医師会(山口哲顕会長)が9月27日、平成25年度の「病診連携懇談会」を開催した。今回は互いに顔をつき合せて連携を深める事を目的に、医師会の理事メンバーと区内の病院、診療所に勤める医師が一堂に会した。
現在、98カ所ある診療所と4つの一般病院、3つの専門病院に勤務する医師で構成されている「保土ケ谷区医師会」。メンバー間のコミュニケーションを強化するための「病診連携懇談会」は、これまでも定期的に実施され、各病院や診療所を代表して数名の医師が出席。医師会の理事メンバーと意見を交わし、会の発展に役立てられてきた。
勤務医、開業医が参加
今春からリーダー役となった山口会長は、こうした医師会の会員同士の繋がりを一層強めようと、この「懇談会」の在り方に着目。具体的にはこれまで代表メンバーのみの出席だった会を、会員が皆、気軽に参加できる催しへと拡充、それにより「より顔の見える関係づくり」を目指した。構想実現に際しては、自らがメンバー全員に招待状を送付。多くの賛同の下、当日会場となったホテルキャメロットジャパン(西区)には、70人を超える地元の医師が集まった。
すべては患者のために
懇談会の冒頭、挨拶に立った山口会長は、例年通り医師会の現状や年度の方針などをまずは報告。その後「例えば紹介状を書く際、相手方の先生を良く知っていれば連携もスムーズに図れる。今日の会が少しでもその役に立つきっかけになれば」といったスピーチを行い、患者のメリットに繋がる開催主旨を改めて説明。会場からは大きな拍手が起こっていた。
医師同士の「懸け橋」の場に自己紹介タイムで懇親
会長の挨拶に続いて、ステージ上では市立市民病院の石原淳病院長、横浜船員保険病院の遠山愼一院長、聖隷横浜病院の岩崎滋樹病院長、育成会横浜病院の塩谷陽介名誉院長が挨拶。地元の一般病院としての役割や、現時点での課題、今後の決意などを語っていた。
さらに、専門病院となるイムス横浜狩場脳神経外科病院の谷井雅人院長と、常盤台病院の大淵敬太院長に加え、前出の山口会長が港北病院の院長として再度登壇。各病院ともに院長が、現場をまとめている担当者を紹介する形で、すべての医師をマイクの前に。中にはユニークなエピソードを交えつつ自己紹介する一般病院の医師の姿に、開業医のドクターから「紹介状を通してでしか知らなかったあの先生に、そんな意外な一面があったとは…」といった驚きの声があがるなど、文字通り「顔の見える関係」を実感する場面も見られた。
最後は掛け声と記念撮影
また乾杯の後は歓談の場となり、司会を務めた医師会の青柳祥夫理事が、軽妙なトークと共に場内をくまなく廻り、今度は開業医の医師にマイクアピールを要求。各自が地域との関わりや仕事に対する熱意などを語り、時折拍手と歓声が沸き起こるなど、終始和やかなムードに包まれていた。
さらに会場のあちこちで名刺が交換されるなど、普段なかなか話をする機会の少ない医師同士が親睦を深め、最後に「エイ!エイ!オー!」の掛け声と共に記念写真を撮影。地域医療のさらなる発展と貢献を誓い合っていた。
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