保土ケ谷警察署(横田善信署長)管内で発生した5月の交通事故で、特に歩行者が関係した事故が急増していることがわかった。「ドライバー歩行者ともに交通ルール順守を」と交通課では呼びかけている。
狭い道での通行に注意
1月1日からの交通事故件数は、5月31日現在で昨年より5件少ない243件となっているが、5月1日から31日までの件数は61件。月間の発生件数は昨年より9件増え、負傷者も74人と昨年より12人も増加した。なかでも歩行者が関係した事故が多く、昨年より5件多い17件となっている。
今年の月別でみても、3月が12件、4月が7件と、5月になり急増。発生時間帯は午前8時から10時の間が比較的多いが、外出目的は出勤途中、登下校中、買い物などさまざまで、「どういった状況の事故が多いとは、一概には言えない」と、保土ケ谷警察署交通課は話す。
17件のうち7件は背面通行中で、歩道がない狭い道路で乗用車と歩行者が追突する事故が占める。交通課では、「保土ケ谷区内は狭い道が多く、歩道のスペースが少ない。乗用車を運転する場合はより一層の安全運転を、また歩行者も気を付けて歩行してもらいたい」と話す。
さらに事故が起こりやすい交差点内で、乗用車の右左折時の巻き込みなども8件起きており、「巻き込み確認など交通ルールの基礎にかえって、もう一度確認をしてほしい」と呼びかけている。
未就園児も被害に「目を離さないで」と交通課
また5月は歩行者が関係した事故17件のうち、5件が15才以下で、未就園児や小学生が巻き込まれる事故も発生した。保土ケ谷警察署交通課では、「学校、家庭で、交通ルールの確認をしっかりと。小さい子どもと外出するときは目を離さないように」と訴える。
一方、1月1日から5月31日までの事故件数からみれば、高齢者が巻き込まれるケースが78件と、全体の32%を占め高くなっている。交通課は、「小さい子に限らず横断歩道がなくても横断したりと、歩行者は予測しない動きをすることがある。気を付けて運転してほしい」と話す。
県下死者16人増
今年に入ってからの累計事故件数は5月31日現在で昨年より5件少ない。同じように県内の交通事故件数も6月5日現在で、前年より1606件少ない1万2569件と減少傾向だ。しかし、交通事故死者数は、昨年より16人多い79人と、重大事故が増えている。「日頃の声掛け、警戒、取り締まり強化が功を奏し、事故の発生自体は抑えられているが、県下では重大事故が増えている。保土ケ谷も交通量の多い幹線道路があるため引き続き取り組んでいきたい」と話した。
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