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保土ケ谷区版 公開:2018年12月6日 エリアトップへ

狩場町親と子のつどいの広場 存続危機乗り越え常設 ネット上で資金集め

社会

公開:2018年12月6日

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 狩場町で10年前から地域のボランティアが中心となり自治会館で自主運営を続けてきたものの近年、存続の危機を迎えていたフリースペース「マムマム」が12月3日、地域内のマンションに常設される形で新たなスタートを切った。開設日は月・火・木・金曜の週4日間、午前9時30分から午後3時までで0歳から6歳までの未就学児の親子が無料で利用することができる。

 急勾配の坂が多い同地区は最寄駅となるJR保土ヶ谷駅まで徒歩30分ほどかかり、相鉄線の星川駅近くにある区の子育て支援拠点を利用するにはバスや電車を乗り継いで行かなければならない。そういった中、10年前に有志が立ち上げたフリースペース「マムマム」は同地区に暮らす子育て世帯にとって交流を深めたり、情報を交換する場となるなど貴重な存在となっていた。

 これまでは社会福祉協議会から助成金を受けながら運営され、その大半が会場費に充てられていたためスタッフの善意の元に成り立っていた。しかし近年は地域の需要に対しボランティアの担い手を確保することが難しくなっていた。

 開設当初から運営に携わり、常設された施設の運営を担うことになるNPO法人パオパオの木の伊藤奈美代表らは横浜市が地域の子育て中の親子を対象にマンションの一室や商店街の空き店舗などで市民活動団体などが運営する事業を市が補助する「親と子のつどいの広場」事業に移行することを決断。市に補助金を申請し町内で好物件を見つけたが、敷金や礼金など契約に要する費用が約55万円必要なことが判明し計画は暗礁に乗り上げた。

50人の賛同者から35万8千円の出資金

 メンバーがこの費用を立て替えることは難しくたどり着いたのがインターネット上で出資者を集う仕組み「クラウドファンディング」(CF)。1カ月ほどの募集期間中に50人の賛同者から35万8千円の出資金を得た。9月末には市からの補助申請も通り常設化へ向けた準備が進められていた。

 3日に行われた開所式で伊藤代表は関係者らを前に「自主運営のサロンとして活動してきたマムマムが10年という節目の年に市の補助事業になることができ嬉しく思う。子どもたち一人ひとりが大切にされ、安心して子育てができるまちづくりに貢献していきたい」と話した。

ママがくつろげるイベント・環境を

 「親と子のつどいの広場マムマム」(狩場町301の57)には保育士資格を持つスタッフも常勤。子どもたちがおもちゃ遊びを楽しめることはもちろん、母親がくつろぐことができるイベントや環境を提供していきたいとしている。問合せは伊藤代表【携帯電話】090・9386・3565へ。
 

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