横浜環境活動賞の実践賞を受賞した保土ケ谷区民会議環境分科会の座長を務める 佐久間 信義さん 境木町在住 79歳
大らかに人との繋がりを広げる
○…横浜環境活動賞の市民の部で実践賞を受賞した保土ケ谷区民会議の環境分科会座長を務める。「みんなの頑張りがあったから獲れたもの」と受賞の喜びを話す。折り目正しいスーツ姿でファイルに一つひとつ綴られたこれまでの活動や廃食用油の供出とそれに得るエネルギーを数値化した紙を取り出し、説得力を持たせるよう丁寧に話す姿に几帳面さと真面目さがうかがえる。
○…新潟県の出身。理系、特に工学が好きで新潟大学工学部に進学し、石川島播磨重工業(株)(現:(株)IHI)へ入社。工場やプラントの立ち上げに国内外で携わってきた。「知らない人に自分から声をかける」と行く先々で誰とでも気軽に仲良く話し、時には出張先で仲良くなった外国人を自宅に招待して交流を深めることも。「誰とでも平等に付き合ってくれるんですよ」と長年親交のある長南千代子さんもその大らかな人柄に太鼓判を押すように笑顔で話し、妻の康子さんもうなずく。
○…体を動かすことが好き。特に大学から始めたスキーは約10年間にわたり、会社仲間とヨーロッパ各地にスキーツアーをまわり、マッターホルンなどの山で滑走した事や定年後に過ごした北海道でのスキー三昧の日々といった思い出を嬉しそうに振り返る。それ以外でも区役所へ自宅から徒歩で通うなど、就職時と変わらないというスタイルが自身のアクティブさを物語っている。
○…区民会議の委員だけでなく、法泉境木自治会長などを務め、カレンダーにはスケジュールがびっしりと詰まっている。それでも「後進に道を譲るまではこれまでの責任をしっかりと全うしていきたい」と凛とした姿勢で話す言葉とは裏腹に都度見せる表情は机の上に置かれていた咲き始めの桜のように穏やかだった。
|
|
|
|
|
|