保土ケ谷消防署(阿部次夫署長)は8月25日、心肺停止状態となった男性に的確な処置を施し、命を救ったとして、一般市民3人と消防局職員1人に感謝状を贈呈した。4人の連携が迅速な処置に繋がった。
同署によると6月14日の午後7時半頃、保土ケ谷区岩井町の路上で、ジョギング中だった40歳代の男性が心肺停止となり、倒れた。
始めに、犬の散歩中で通りかかった本田景子さんが、倒れてけいれんしている男性を発見。「大丈夫ですか」と声かけしたが反応がなかったという。
本田さんは、その時携帯電話を持っていなかったため、近くにいた岩瀬和美さんが119番通報。
その頃には男性の周囲に人だかりができていたが、通りかかった加辺優夫さんは、男性の状態から心肺停止と判断し、すぐに心臓マッサージを開始。
その後、通報を受けた消防局の亀井清司令官の指示を岩瀬さんが2人に伝え、加辺さんと本田さんが交代しながら、救急車が到着するまで心臓マッサージを継続した。
救急車到着後、処置は救急隊と医師に引き継がれ、倒れた男性は一命をとりとめた。7月には退院し、社会復帰を果たしたという。
経験活かし処置
加辺さんは、半年前に職場で救命処置の講習を受けており、すぐにマッサージを行うことができたとのことで「処置できたのは偶然だったが、助かって良かった」と話した。本田さんは介護職に就いている関係で、救急通報の経験もあり「始めに発見した時は唇が紫色でもうだめかと思った。これからは、散歩でも携帯を持っておこうと思う」と話した。また、岩瀬さんは「本当に良かった。(この経験から)救命の講習をぜひ受けたいと思いました」と話していた。
感謝状贈呈の際、阿部署長は「こうした場に遭遇しても、自分が処置することで症状を悪化させてしまうんじゃないかといった不安から、なかなか心臓マッサージをできないケースも多い。皆様には本当に感謝しています」と伝えた。
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