保土ケ谷警察署(森元博署長)は、管内で今年1月から9月23日までの間に発生した振り込め詐欺の発生件数が、昨年同時期の3倍となる30件に増加したとして、注意を呼びかけている。
今年1月から9月23日までの間に発生した振り込め詐欺は30件で、昨年同時期に発生した10件に比べ3倍にも上る。被害総額は約6千万円で倍増している状態だ。
内訳は、親族になりすます「オレオレ詐欺」が19件、役所の職員などを装いATMへ誘導して振り込ませる「還付金詐欺」が9件、身に覚えがない有料サイトなどの利用料を請求する「架空請求」が2件。
最も多いオレオレ詐欺では近年、犯人が個人情報の名簿を元に家族構成や氏名を把握しているため、息子や孫、甥の名前を名乗り電話をかけてくるケースが大多数だという。「電話番号が変わった」「携帯の電池が切れている」といった常套句にも注意が必要だ。
次いで多かった還付金詐欺では、区役所や年金事務所の女性職員を装うケースが増えている。同署は「相手が誰であろうと、電話でお金の話が出たら必ず疑いを」と呼びかけている。
対策として「普段から電話は留守番電話に設定し、出ないにようにしていただきたい。録音されたメッセージを聞き、必要があれば折り返すようにしていただければ」と話している。
金融機関も協力
区内では60歳以上の人が100万円を超える金額を出金する場合、金融機関から警察署に連絡が入り、警察官が立ち会う仕組みが構築されている。現在、区内29の金融機関がこの取り組みに協力しており、今年はすでに9件の振り込め詐欺を未然に防いだ。
阻止に感謝状
和田町在住の菅原久美子さん(48)が9月23日、振り込め詐欺を阻止したとして同署から感謝状が贈られた。無人ATM利用後に80代男性に「息子に振り込みの仕方を頼まれたが、わからないので教えてほしい」と頼まれた菅原さんは、男性の携帯にかかってきた電話に代わりに出て話を聞く内に詐欺と確信。犯人から「電池が切れている」と言われた息子本人の携帯へ電話し確認後、詐欺と判明した。
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