7月ごろから秋口にかけてスズメバチやアシナガバチなどの活動が活発になることから、区役所が注意を呼び掛けている。区福祉保健センターでは「巣が大きくなる前に家の周りに巣ができていないか確認していただき、巣が見つかった場合にはまずは相談してもらいたい」と話している。
かつては山林内での生息が中心だったため、登山やハイキング中にハチに刺されるケースが大半を占めていた。しかし近年では生息範囲を住宅街にも広げ、民家の軒下や屋根裏、庭先などに巣を作るケースが増え、日常生活の中でのハチとの遭遇確率が高まっている。アレルギー反応により、場合によっては死に至るケースもあり、注意が必要だ。
スズメバチ研究の第一人者として知られる新桜ヶ丘に暮らす中村雅雄さんは「緑地が減少し、山にもいい営巣場所が少なく、雨風をしのげる人家などの方がハチにとっても暮らしやすい環境になっている」という。4月下旬から5月上旬にかけ巣を作りはじめ、6月から7月にかけて働きバチが急増する。今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響から遠出する人も少なくなることから「登山やハイキングに出かける人も多いと思う。安易にしげみに入ると枝に巣があったり、地中に巣を作ることもある。登山道を歩くなど注意が必要だ」と話す。
昨年は271件
毎年、夏になるとハチの巣の駆除に関する相談が区福祉保健センターに数多く寄せられる。昨年は271件の相談があったという。今シーズンも5月末までに8件の相談が寄せられている。現時点で刺傷被害に関する情報は区担当には寄せられていないという。
区役所では職員によるハチの巣の駆除は行っていないが、駆除の方法に関するアドバイスや駆除業者を紹介している。住宅街周辺で巣を作ることが多いのがスズメバチとアシナガバチ。巣の形状がそれぞれ異なり、見分けることができる。
アシナガバチはスズメバチに比べ攻撃性が低い種類とされており、比較的簡単に自分で駆除できるケースもあるという。ホームページ(https://www.city.yokohama.lg.jp/hodogaya/kurashi/sumai_kurashi/seikatsu/hachi.html)上で駆除方法や注意点などが紹介されている。
スズメバチの場合は駆除専門業者に
一方、攻撃性の強い性格のスズメバチは巣が小さくても駆除は危険を伴うため、区担当は公益社団法人神奈川県ペストコントロール協会を紹介。専門の駆除業者への依頼を呼びかけている。
区担当者は「巣を見つけたら早めに対処することが大切。巣を見つけたら相談してほしい」と話している。問合せは同センター生活衛生課【電話】045・334・6361。
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