神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鶴見区版 公開:2020年10月8日 エリアトップへ

コロナ禍の避難所体験 平安小で開設訓練

コミュニティ社会

公開:2020年10月8日

  • X
  • LINE
  • hatena
感染者などに応対する受付(上)と入口の靴裏消毒(下、いずれも同委員会提供)
感染者などに応対する受付(上)と入口の靴裏消毒(下、いずれも同委員会提供)

 新型コロナウイルス感染症に対応するための避難所開設訓練が、このほど平安小学校で行われた。地域住民らは感染症予防を含めた動きを確認。「ソーシャルディスタンスを保つことや、導線の確保など課題も見つかったが、体験できてよかった」と声が上がった。

 訓練は、平安小学校避難所運営委員会が主催。鶴見区や区社協などが共催として協力した。

 当日は平安小学校を地域防災拠点とする周辺の6町会の住民、区職員など約90人が参加した。例年は各町会30人程度集まるが、密を避けながら体験できるようにと人数を調整。参加者は4チームにわかれ、全員が避難者と運営者を体験した。

 開設にあたっては、いわゆる「3密」の回避、マスク着用、手洗いと消毒という基本を徹底。受け入れ時、マスク着用の点検などとともに、靴の裏の消毒も実施した。

 避難者の受付は2カ所用意し、体温によって振り分けつつ、独自に作成した問診シートも活用。感染者や疑いのある人の受付は、防護衣やフェイスガードなどを着用して対応した。

 密回避策として、注意を促すためのソーシャルディスタンス係も設置して声掛けも行った。

仕切り常備必要

 運営委員長を務める平安町町会の会長で、市災害ボランティアネットワークの代表も務める河西英彦さんは、「実践してみて、やはり課題はある」と振り返る。

 同校では、事前に町会ごとに避難所内の配置を決定しているが、それでも問診などに時間がかかった。受付を2カ所にわけたが、体温がクリアでも、その後の問診で疑いがあった場合に導線が混同するなど、限られたスペースで全てを行う難しさがあったという。

 そのほか、「パーテーションなどの仕切りの常備が必要」とも指摘。感染リスクを考えると、最初の段階から仕切れる形が良いとする。さらに、距離を保ちながら避難させるには、受け入れ人数にも限界が生じるため、日ごろから近くの親戚や知人を頼る分散避難や、水害時には2階以上などの高い場所へ逃げる垂直避難を推奨。平安町などでは町内にチラシを配布して周知しているという。

 河西さんは「コロナ禍にかかわらず、自分たちで助け合うことが大事。今回の体験をいかせれば」と話した。
 

鶴見区版のトップニュース最新6

読書活動で文科大臣表彰

鶴見中学校

読書活動で文科大臣表彰

市内中学校で唯一の受賞

5月8日

トイレ・空調5年で整備へ

市立学校

トイレ・空調5年で整備へ

新防災戦略受け加速化

5月8日

独自の巡回カード作成

鶴見警察署

独自の巡回カード作成

目立つ絵柄で犯罪抑止に

5月1日

市P連、全国組織から退会

市P連、全国組織から退会

組織の改善見込めず

5月1日

再開へ“プレオープン”

生麦事件参考館

再開へ“プレオープン”

市の助成事業に向け再始動

4月24日

外部人材の活用進む

中学校部活動

外部人材の活用進む

教員負担減へ、経験者指導

4月24日

あっとほーむデスク

鶴見区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

偽造品の見分け方を学ぶイベント ももクロ・高城れにさんが応援隊長に

偽造品の見分け方を学ぶイベント ももクロ・高城れにさんが応援隊長に

5月25日、市役所で「ほんと?ホント!フェア in 横浜」

5月25日~5月25日

鶴見区版のイベント一覧へ

コラム一覧へ

鶴見区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2025年5月12日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook