NPO法人「フリースペースたんぽぽ」=佃野町=が、不登校で学校に通えない子どもが無料で健康診断を受けられる制度を行政に求める署名を集めている。同法人では「学校以外で健康診断を受けると全額自己負担になる現状を変えるために、ぜひ署名にご協力ください」と呼びかけている。
不登校の子どものための居場所を2008年から提供する同法人。
今回の署名活動は、同所に通う保護者からの相談がきっかけ。不登校だと学校で健康診断を受けられず、学校以外で受診しようとすると全額自己負担になってしまうため、受診を控える家庭が多い現状に驚いた。同法人理事長の青島美千代さんは「この8月から横浜市も中学3年生までの医療費が無料になったが、健康診断は対象外。不登校の子どもは、通っている子どもに比べて心身共に健康リスクも高い。学校教育法では、学校で子どもに健康診断を行うことを義務付けているが、通えない子どもが対象外なのはおかしい」と憤る。そして、「大阪の吹田市では不登校でも学校外で無料で健康診断を受けられる制度が実現した。ぜひ横浜市や神奈川県でもこの制度を取り入れてもらいたい」と話す。
同法人が署名を集めて行政に要望を提出するのは今回が初めて。要望では健康診断の制度化のほか、フリースペース等に通う保護者の経済支援や運営支援も求める。
一般から広く署名を集めるほか、市内外のフリースペース運営団体などにも協力を求め、今年度中に市や県に署名と要望を届けたいとしている。青島さんは「全国で不登校の小中学生は24万人以上いる。この子どもたちの健康を守るために、少しでも理解が広がれば。できるだけ多くの署名を行政に届けられるようぜひご協力ください」と呼びかけている。
署名は同所(佃野町1の7)で受け付けているほか、ホームページでも書類をダウンロードできる。詳細問い合わせは同法人【電話】045・834・7970。
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