大規模地震などの災害時に診療が可能な病院や診療所、歯科医院と開局中の薬局を示す「災害時医療のぼり旗」の掲出訓練が3月11日、区内医療機関や薬局で行われる。
横浜市では医師会や歯科医師会、薬剤師会との取り決めで震度6弱以上の大規模地震が発生した際、開院・開局が可能な医療機関や薬局は目印としてのぼり旗を掲出することになっている。
鶴見区でも2022年11月から掲出訓練が始まり、三師会が協力。今年から1月17日、3月11日、9月1日と大震災が発生した日を基本として年3回実施していく。
緊急・重症度で色分け
災害時の医療提供体制は緊急度・重症度により分かれており、災害拠点病院は赤色、災害時救急病院と診療所、歯科医院は黄色で「診療中」、薬局は「開局中」の旗を掲げることになっている。
災害拠点病院は命の危険にさらされている重症者が診療を受けるもので、区内では済生会横浜市東部病院=下末吉=が該当。入院が必要な人は災害時救急病院、必要のない人は診療所で診療を受けるよう求めている。
11日の訓練を前に、区役所では旗の色の違いなどを説明するチラシを作成。区医師会の宮下裕子会長は「災害時にできるだけ多くの命を救うために、区民の皆さんにのぼり旗の意味を知っていただき、訓練の際には身近な地域の医療機関の場所に目を配ってもらえたら」と話した。
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