核兵器の恐ろしさと廃絶を訴える「鶴見区親と子の原爆パネル展」が、8月3日から7日まで鶴見区役所で開かれた。
同展は、鶴見区の後援を受け実行委員会が毎年主催し、今回で12回目。例年のべ1500人が来場している。当日は、原爆被害を伝える写真や絵などのパネル80点が展示された。
体験者語る
5日には、2人の戦争体験者が語る「平和のつどい」が開かれ、約40人が生の声に耳を傾けた。
港北区在住の亀井賢伍さん(84)は、広島で被爆を経験。被爆者は被爆直後のみならず、その後の人生にも苦しみがあることを知ってほしいと語りかけた。「被爆後数十年経って病気になる例は多くある。『助けられなかった』『自分だけ生き残ってしまった』という心の苦しみも被爆者はかかえている」
上末吉在住の守谷武子さん(87)は、1945年5月29日、勤労動員先だった保土ヶ谷区の工場で空襲に見舞われた経験を話した。
「次々と焼夷弾が降ってきた。空襲後の帰り道には、真っ黒になった人があちこちにあった。今の若い人たちを二度と同じ目には合わせてはいけない」と訴えていた。
来場した親子連れは、「戦争を知らない私たちの世代が、当時の体験を知るきっかけになる」と展示に見入っていた。
実行委員会は、「子どもたちが例年参加し、平和の大切さを学んでくれている。原爆の悲惨さをまだ知らない人もいる。後世のため今後も展示を続けたい」と話している。
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