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鎌倉のとっておき 〈第161回〉 浄智寺の「魅力」

公開:2024年4月12日

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浄智寺の境内
浄智寺の境内

 北鎌倉は緑地に囲まれている。鶴岡八幡宮周辺を中心に1964年、歴史的風土を保存するための古都保存法が制定された影響で、増築や建物の新築などの規制がかかっている。観光客の通りはあるものの静寂でどこか厳かな雰囲気が漂う。

 鎌倉五山第4位の浄智寺は、北鎌倉駅を8分ほど歩いた場所にある。まず入口左手には鎌倉十井の一つ「甘露ノ井」がある。竹で組んだ蓋が特徴的だ。次に「寳所在近」と書かれた山門がある。森林に囲まれた石段がどこか神秘的で、異世界に足を踏み入れた感じがする。さらに急勾配な石段を奥に進むと、花頭窓のある唐様の鐘楼門が見える。この辺りでは特に夏の新緑や秋の紅葉時期に風情な顔を出す。

 浄智寺は鎌倉幕府第5代執権北条時頼の三男である宗政が亡くなった際、その菩提を弔うために創建された。本堂曇華殿には過去・現世・未来の三世に渡って人々の願いを聞き入れるという弥勒の木造三世仏坐像が安置されている。その仏殿前には、銀杏木が植えられており、毎年秋になると鮮やかな黄色の樹葉が床にちりばめられ、「銀杏の絨毯」と呼ばれている。さらにその背後には鎌倉三十三観音霊の1つである観音菩薩像も祀られている。その他、鎌倉七福神の一つである布袋尊も境内にあり、お腹をなでると元気がもらえると言われている。十代執権師時らが建てた由緒あるこの寺には、自然や建物、仏像、歴史といった魅力が融合している。         中田晋

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