来年1月に開催される「港北ゴールデンコンサート」の企画・構成を担当する 中村 博之さん 綱島西在住 76歳
熱さ秘める”肥後もっこす”
○…港北芸術祭の一環として、主に区内在住の一流声楽家たち11人を集めたコンサートを取り仕切る。当日は、司会進行も担当。「あえて出演者の失敗談を話すなど、歌手の人柄を紹介する方に力を入れたい。お客さんに親しんでもらいやすいように、ユーモアたっぷりに進めたいね」。長年の経験を踏まえ、選曲や曲順などにもこだわりを見せる。
○…生まれは熊本。幼い頃から歌うことが好きで、18歳の時、東京芸術大学声楽科への進学を機に、親戚を頼って区内高田町に上京した。大学卒業後は、綱島に引っ越し、プロの声楽家としての活動をスタート。地元のママさん達からの要望で、26歳の時に自宅を練習場所に女声合唱団「コーロ・みお」を結成した。「素人の人でも、プロ並みに指導していた」ことで、ママさんコーラスの全国大会で2度の優勝を飾るなど、実力も折り紙つきの合唱団に成長させた。「大切なのは”歌心”。声で歌うのではなく、ハートで歌うんです」
○…人生の転機は、68歳の時。脳梗塞を患い、右半身のまひと言語障害が残った。「当時は、同業者から『もう続けるのは無理だろう』と言われて。表向きは澄ましていたけど、心の中では『こんちくしょー』と思っていたね」と笑う。熊本弁で「頑固者」を表す”肥後もっこす”の気概をもつ、負けず嫌いな性格だ。「見返したい」という気持ちが原動力となり、6年近くに及ぶリハビリを経て、声楽家としての声を取り戻した。「『声が、らしくなった』と言われたときは、熱いものが込み上げてきた」と、当時を思い出し、目頭を押さえる。
○…コンサート当日は、自身もテノールで出演する予定で、「他の出演者に恥じない演奏をしたい。『歳だから』と思われたくないし、内容のある歌を歌わなきゃ」と、意気込む。持ち味である”伸びのある声”を生かした演奏が楽しみだ。「もうすぐ77歳。体調には気をつけて、声の続く限り歌っていきたい」
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