県立鶴見総合高校で1月27日、仕事とロボットを考える授業が行われ、介護福祉基礎を受講する2・3年生35人が、実際に介護現場などで活躍中のロボットと触れあった。
授業は、県央地区のさがみロボット産業特区をもつ県の「ロボット体験キャラバン」の一環。2015年度からスタートしたキャラバンは、介護福祉施設などの現場がメインだが、将来の担い手となる高校もターゲットとしている。
今回は、全国各地で福祉ロボット体験の出前講座を実施している(一財)日本福祉力検定協会と連携。同協会が学校に声をかけ実現した。
会話は人間同士がいい
当日訪れたロボットは、クイズや歌、ダンスなどもできる小さな人型のパルロ、装着型動作補助装置のマッスルスーツ、ソフトバンクのペッパーなどの5つ。また、区内末広町のWHILL(株)も協力し、同社が手がける最先端車イスの試乗体験もあった。
生徒たちは事前に、県が専門家監修のもと製作した、2028年の未来を描いたアニメを鑑賞。授業ではロボットたちの機能や活用例などの説明を聞き、体験した。
同協会の講義で、将来、ロボットに置き換わる職業などを学んだ生徒は、体験を通して人間にしかできないことなどを考察。「気持ちを考えて話す」「アイコンタクト」などを挙げ、人間の方が価値があるものとしては、「会話は人間同士がいい」との声があった。
県担当者は「空想の世界の話ではなくなっている。ロボットは作るだけでは普及せず、使う人の成長も必要」と総括。生徒に向け、「今後社会に出たとき、ロボットを使った新しい仕事が必ず出てくる。そのときはぜひチャレンジを」と語った。
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つるぎん27日に4月25日 |
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