矢向と鶴見市場地区で今日2日、行方不明になった認知症高齢者らを捜索するための模擬訓練が、各地区の地域住民や民生委員、鶴見警察署、社会福祉協議会などの参加のもと行われる。
地域全体で認知症への理解を深め、対応力を向上させることで、住み慣れた地域で暮らせるまちづくりを目ざすもの。両地区の地域包括支援センター(各地域ケアプラザ内設置)の区域内にある医療機関や、訪問看護ステーションなどの介護施設により構成される「川のまちエリア会議」が主催する。
訓練は、地域に根差した包括ケアをともに考える目的で設立された同会議が、住民らも交えて地域課題を検討する中で発案されたものだ。
実践見すえ準備
昨年、認知症が原因で行方不明となったケースは、警察に届け出があったものだけで全国1万5千人を突破。この数は2012年の統計開始以来、毎年増加している。
訓練実施にあたっては、事前にルートや役割の設定など、関係者らで協議。7月から準備を進め、9月には認知症サポーター養成講座も実施するなど、当日の訓練が実践につながるように工夫した。他地域での事例も参考にしたが、都市部での取組にあまり例がなく、手探りだったという。
当日は行方不明になる認知症役、捜索チームと観察チームの3つに分かれ、矢向・市場の両エリアで声かけと通報訓練が実施される。認知症役は顔がわからないように両地区を入れ替え、人物の背景設定も細かく設定。訓練の様子は動画で撮影し、終了後に参加メンバーで振り返る予定だ。
関係者は、「訓練の詳細は各ケアプラザへ問い合わせてほしい」と話している。
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つるぎん27日に4月25日 |
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