今年、高津区薬剤師会会長に就任した 恵木(えぎ) 立(たつ)さん 久本在住 45歳
健康づくりに不断の努力
○…今年、会員約30人が所属する高津区薬剤師会の会長に就任した。「身が引き締まる思いです」。凛と語るその声に、新会長としての責任感をみなぎらせる。「薬剤師は健康相談の何でも屋さん」と考えている。ただ薬を渡すだけでなく「時間をかけてじっくり患者の悩みを聞き、心に寄り添って相談に乗ることができる。それがこの仕事のやり甲斐。地域の人々との心のつながりを大切にしていきたい」と話す。
○…区内新作に生まれる。幼少期から、地元で漢方薬の販売店を経営していた父の背中を見て育った。日々訪れる多くの患者と真摯に向き合い、健康づくりに貢献する父の姿に「自分も将来、薬の専門家になりたい」と薬剤師の道に進んだ。「医療も薬学も日進月歩。次々と新薬が生まれ、日々勉強を続ける」この仕事に誇りを持って臨んでいる。
○…洗足学園の幼稚園児だったころ、母の影響でピアノを習い始めた。音楽への関心が高まり、小学校ではリコーダー演奏を好んで楽しんでいた。「縦笛だけでなく横笛もやりたい」と、大学では管弦楽団に所属し、フルートに打ち込んだ。音楽への興味は尽きず、薬剤師として開業してからも趣味としてフルート演奏を楽しむという。アウトドアも好きで、富士山の裾野でキャンプをしたり、富士五湖での釣りを楽しんだり、妻子とともに自然の中で過ごす時間を大切にしている。「いつか船に乗って太平洋を横断してみたい」。夢を語るとき、眼差しに少年の瞳のような輝きが宿る。
○…胸の中に、ずっと根付いている思いがある。「目的を達成できる人はできるように努力する。達成できない人はできない理由を見つけようとする」。新会長として目指すのは、会員同士の交流を深め、さらに風通しの良い薬剤師会の実現。自ら「できない理由を探す」のではなく、不断の努力で、地域の人々の健康を支え続けたい。
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4月26日