5月17日付で鎌倉私立幼稚園協会の会長に就任した 石井 良一さん 城廻在住 54歳
情報共有し切磋琢磨
○…市内22の私立幼稚園が加盟し、情報交換や幼児教育の振興をはかることを目的に活動する幼稚園協会のトップとして運営の舵を取る。「まとまりがあって、情報共有もしっかりできている」と同協会を評価する。昨年度は副会長として会長を支えてきた。普段は、227人の幼児が通う「鎌倉しろやま幼稚園」の園長を務める。
○…社会環境の変化により全国的に幼保一体化の流れにある中で、鎌倉も例外ではない。「新しい情報をそれぞれの幼稚園に伝えるとともに、現場の声を県や国に伝えるパイプ役」と自認する。また、「園児がただ集まれば良いというものではありません」と、子どもが充実した幼児期を過ごせるように、各園が自主性を持つ重要性を指摘する。「子どもたちの明るい将来につながれば」と、そこに幼稚園教育の原点があるようだ。「おはよう、さようなら。これが一番大切ですね」と笑顔で語った。
○…生まれも育ちも市内城廻。大学卒業後は民間企業に就職し、技術者として電車の車両設計などに20年近く携わった。父親が36年前に開いた現在の幼稚園に就いたのは2002年。すぐ近くの自宅から毎朝、人気者のヤギ「ホワイト」とともに徒歩で出勤。「ヤギと一緒に歩いていると、通りすがりの人はみんな驚きますよ」とはにかんだ。
○…20代の頃からキャンプやハイキングに親しむアウトドア派。子どもが小さい頃には、家族6人で毎年のように北海道へ。「ニセコは雪質がいいですね」とスキーも大好き。近年熱中しているのはスイスでのハイキング。「大自然の中を歩くのは気持ちいいですよ」。
○…私立幼稚園の今後を見据え、地元だけでなく他市からも通園希望があるような、魅力ある園づくりが大切という。そのためにも、「協会加盟園同士が何でも相談でき、また互いに切磋琢磨して成長できる環境を充実させていきたい」と言葉に力を込めた。