(一社)鎌倉市歯科医師会の新会長に就任した 鶴岡 明さん 七里ガ浜東在住 66歳
市民の健康、口の中から
○…市内115人の歯科医師が所属する「鎌倉市歯科医師会」の会長に、このほど就任した。休日急患歯科診療所の運営や市と連携した各種検診の実施、虫歯予防デーに合わせた啓発イベントなどを開催している同会。「食事が美味しく食べられることは健康の基本。口の中から市民の皆さんの健康をサポートしたい。我々の活動をもっと知ってもらうための努力も必要」と情報発信にも意欲的だ。
○…東京都大田区出身。「親戚に歯科医がいて、子どもの頃からなぜか歯の模型や道具を見るのが好きだった。頑固で組織で働けるタイプではないと思っていたから、技術を身に付けようと思って」と歯科医師を志したきっかけを語る。東京医科歯科大学を卒業後、30歳の時に先輩の勧めもあり鎌倉市内の総合病院で働くことに。15年間勤務した後、鎌倉駅東口そばで独立開業した。同時に歯科医師会に入会。「尊敬する先輩や多くの仲間と出会えたことが、人生の財産になった。地域への貢献もやりがいが大きかった」と振り返る。
○…長男は歯科医、長女は産婦人科医とやはり医療の道を選んだ。「アドバイスを求められるようなことはないけれど、子どもたちが頑張っている姿には刺激を受けますね」と相好を崩す。最近のリラックス法は身体を動かすこと。ジム通いを始めたほか、トレッキングでは市内の山を歩くことも多い。「獅子舞の紅葉を初めて見た時は、美しさに感動しました」と笑う。
○…団塊世代が75歳以上になる「2025年問題」など、急速に進む高齢化への対応は同会としても大きな課題。「訪問診療などはニーズがますます増えると思う。障害者診療なども含めた専用の拠点の整備なども検討していきたい」と将来を見据える。「医師会や薬剤師会など、医療や介護に取り組む他の団体とも連携を深めながら『年齢を重ねても安心して暮らせる』仕組み作りを進めていきたい」と力強く語った。