横浜市は11月13日、住民と進めてきた都市計画道路「恩田元石川線」の整備目標案を発表した。それによると、今年度までに着手する予定だった日吉元石川線と横浜上麻生線をつなぐ区間については、2020年度中を目途に着手する計画となっている。12月7日まで市民意見を募集し、今年度中に完成版を発表する。
「恩田元石川線」は、91年に当時の高秀秀信市長が住民参加の道路づくりを行う方針を示し、その候補地として挙げられた約7Kmの道路計画。国道246号線の混雑軽減や沿道地区の防災力向上が期待されている。92年から8年間にわたり道路整備の是非を含めて行政と住民の間で協議が行われ、99年には方針案が示されていた。03年に片側2車線、歩道が両側5mずつを確保する横幅22メートルの道路として都市計画決定。これまでに、荏子田からもみの木台までの約1・8Kmと、鴨志田町の約0・7Kmが整備されている。
「一刻も早い整備を」
08年5月に示された見直し案では、もみの木台から横浜上麻生線(鉄町)までの約1Kmを15年度までに着手するとしていた。今回の見直しでは、日吉元石川線から荏子田をつなぐ区間も含めて先行整備区間として20年までに事業認可を取得し、その後用地取得を進めていくとしている。全体の着手時期は未定のままだ。
横浜市道路局は「財政状況の変化によって、着手が遅れた。今後も社会情勢の変化などを踏まえておおむね5年ごとに見直しを行っていく」としている。96年に組織された「住民参加の道路づくり委員会」のメンバーで、鉄町を含む中里連合自治会の坂田清一会長(71)は、「整備されれば子どもたちの通学時の安全面なども向上する。もう20年かかっているので一刻も早く整備してほしい」と話している。
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