「白内障の手術を受けるタイミング」 コラム【31】 悠先生のちょっと気になる目のはなし
白内障とは眼の中の水晶体というレンズが濁ってくる病気です。多くは加齢と共に進行し、60代や70代になるとかすんで見える、まぶしい、細かいものが見えないなどといった症状が出てくるようになります。症状は徐々に進行していき、治療法としては手術になります。通常は日帰り、点眼麻酔で片眼10分程度のものになります。
では、手術を受けるタイミングはいつ頃なのでしょうか。簡単にお答えするとそれは前述の症状で「日常生活に不便が出てきたとき」ということになります。白内障は癌などの病気と異なり、手遅れになることは基本的にありません。かなり進行して視力が落ちてもその時点で手術すれば通常は元のように明るく見えるようになります。ですので白内障の症状でどの程度、普段の生活が不自由であるかがポイントとなります。具体的には視力検査で0・8を下回ってくるとかなり見えにくいと感じるでしょう。
一方で強い近視を軽くしたい、多焦点眼内レンズを使用して老眼を軽くしたいといった方は白内障がそれほど進行していなくても早めに手術を考えてみてもいいかもしれません。また白内障が非常に進行し視力検査が0・1を切るくらいになると手術で合併症を生じるリスクが上昇してきますのでそこまでは待たない方がいいでしょう。
市ケ尾町の「梅の木眼科医院」の加藤悠院長が、目を健康に維持するために大切なことを分かりやすく教えてくれるコーナーです(月1回第2週目に掲載)
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