日替わりカフェやショップを開くことができる共同スペース「宿(やど)るや商店」が5月6日、平戸桜木道路沿いの井土ヶ谷下町にオープンする。アパートの1階部分を複数の出店者で共有し、商品販売やイベントを行う。区内では珍しい日替わりコミュニティスペースで、運営する不動産会社では「この場所から井土ヶ谷を盛り上げたい」としている。
このアパートは鉄骨造りの2階建て。1階は10年以上使用されておらず、空室の状態が続いていた。所有者から相談を受けた「横浜ウミガワ不動産」(吉野町)が共同スペースとしての活用を提案し、実現した。
キッチン・個室も
広さは79平方メートル。ショップが開ける出店スペースに加え、キッチンがあるカフェスペースと個室があり、3つの場所を分けて貸し出す。
ショップの利用料は1カ月3万円(初期費用別途)。区画の大きさによって月1万円からの利用も可能。すでに古本店と自転車修理店の出店が決定している。カフェスペースは曜日ごとの利用で月2万8千円。ワインバーや昭和の食卓をイメージした食堂、ナポリタンをメーンに販売する店舗が出店する。
交代で店番
毎日営業し、開店時間は昼から夕方ごろを予定。店番は出店者による週1回の交代制で、副業やアルバイトをしやすい条件にした。
同社の石井律子さんは「共同スペースならば、初期投資を抑えられる。自分で店を借りることが難しい若い人に出店してほしい」と願っており、今後も店舗を増やしていく方針だ。
オープンへ向けた工事が進む中、近隣住民から「何か手伝えることがあれば、協力したい」と申し出があるという。石井さんは「井土ヶ谷でどのように地域に貢献していくかという思いを大事にしたい。ここに来たら何か面白いことがある場所になれば」とワークショップなどの参加型企画も行っていく。
オープン前日の5日は、午後1時から6時まで、スペースを知ってもらうために開放。縁日や野菜市などが開かれる。問い合わせは横浜ウミガワ不動産【電話】045・250・5896。
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